「風のいたずら」

転校して4日
一人きりの帰り道

周りは賑やかな笑い声
″仲間に入りたい″


突然の突風
黄色い帽子が空を舞った

近づく笑い声
ランドセルをとんとん

はい。帽子…
一人で帰ってるの？
一緒に帰ろうよ( ˊᗜˋ)(ˊᗜˋ)(ˊᗜˋ )


あの日の
風のいたずらで

私に友だちができました

「透明な涙」

あの子はいつも
泣いている

心で流す
透明な涙

辛い時も
悲しい時も

いつも
ニコニコしている

だけど
いつも心で泣いている

それを私は
知っているから

私の前では
無理しなくてもいいよ…

「あなたのもとへ」

私の気持ちの全て…

あなたのもとへ

届いていますか？

絶対に届くはずがない…

こんなに大きくて深い思い

どんな言葉を使っても

伝えられないよ…

「そっと」

今は、そっとしておいて

一人になりたいの…

でも、放っておかれるのは

寂しくて嫌なの…

優しく、そっと

見守っていて欲しいのよ…

「まだ見ぬ景色」

その扉の先には
まだ見ぬ景色が広がっている

それはそれは
綺麗で平和な楽園


でも

そこに入るには
顔認証システムがあるらしい

まず私のような人相では
無理だろう…



そしてまた
今と似たような地獄に送られる