「最近の七夕って雨ばっかりじゃない？　織姫と彦星ったら、もう何年も会えてなくて寂しくないのかな？」
「どうだろう？　雨を利用して大雨にして、波ができた天の川をサーフィンして会いに行ってるかもよ」
「夢があるというか、ないというか……」

一緒に買い物に行ったり、テーマパークに行ったり、カラオケに行ったり、食い倒れしたり、長電話したり、愚痴を言い合ったり、慰め合ったりとか、そういうことを積み重ねて、私たちは思い出を糧に毎日を生きていく。

空に輝くいくつかの星を眺めていると、どの星が一番綺麗かを確かめたくて、つい携帯に手を伸ばしてしまう。あなたにも同じ空が見えているのかな。

神様だけが知ってるなんてずるい。
何で僕の家族があの時死ななければいかなかったのか、せめてその理由を教えてよ。

この先がどこに続くのかは知らない。
だけど、まあ、いいんじゃない？　そういうのも面白いし。
そして私は人生を歩む。