〚波音に耳を澄ませて〛

海を眺めて。
ふと、考える。

もしもこの恋が報われるのなら。
彼はその時、ちゃんと僕を愛していて
くれるのだろうか。

付き合っても、好きになるわけではない。
だからこそこわいんだ。

ちゃんと気持ちを伝えたいのに。

あしたもすてきな日になりますように。

〚青い風〛

それがいわゆる青春っていう事なの
かもしれない。

'好きな人'と例えて、生活をしている。
でもその相手に僕の気持ちが伝わる事は
ほぼないでしょう。

告白しなきゃ伝わらないって。
確かに、僕も想ってる。
でも告白ってさ。
沢山の勇気が必要で、自信も必要なんだ。
それに異性ならまだしも。
僕は、同級生で同性だから。

のような、言い訳はもうやめよう。
ただ僕には自信がないみたいだ。

あしたもすてきな日になりますように。
あしたがありますように。

〚遠くへ行きたい〛

できるだけ。
遠くへ行けたなら。

彼とは離ればなれだなと一人で考えてる。
でも、あの人は僕なんか気にしないよねと
現実を突きつけられる。

彼に一生片想い。

あしたもすてきな日になりますように。

〚クリスタル〛

光のように輝いて。
彼は、そっと眼を閉じた。

あしたもすてきな日になりますように。

〚夏の匂い〛

晴天は僕をおいてくように。
すぐ過ぎ去って、日々を曇り空のように
してしまう。

ある一人の同級生がいた。
僕によく優しくしてくれて、わからない所は
熱心に教えてくれた彼がすきだった。
でもいつの日か、優しげな彼の姿はなく。
誰に対しても、反抗的で、優しいという
イメージも何もかもが全て飛んでったようだった。

ただの男友達というのに、同性なのに。
'優しい'というイメージだけですきになってしまう。
そんな僕が、鬱陶しくて仕方がない。

消えた僕の初恋。

あしたもすてきな日になりますように。