〚手紙を開くと〛
夜遅く、僕は眠れず部屋の掃除をはじめていた。
たくさんの教科書とノートの山のなかから。
ひらひらと薄っぺらい紙が1枚でてきた。
開けてみよう。
そう想い、手紙を開いた。
開いてみると最近の手紙だったらしく。
僕あてのようだった。
あしたもすてきな日になりますように。
〚すれ違う瞳〛
누구에게나 친절한 사람에게 나는 사랑에 빠졌다.
あの人は、いつも誰にでも親切にする。
学校いやとなりの学校まで、"優しい人"という
噂が広がっていた。
その人に憧れる人も多く誰もが友達になりたがって
いた。
僕には友達がいなかった。
いや必要ないと想っていたからだ。
でもある先生が。
"苦手だと線を引くんじゃくて、それに挑戦する
からこそ楽しい。"
と言っていた。
だから、一度友達をつくろうと想った。
それでも上手くはいかない。
ある人には嫌われているし。
親切な先輩はいつも僕を可愛がってくれた。
でも、その人はある日こう言った。
"弟のようで大好きな人。"
その夜、僕は静かに泣いた。
ただ僕の片想いだろうって。
ここは、男子校なのに。
あしたはすてきな日になりますように。
〚青い青い〛
なにを心配そうな顔をして。
彼が心配そうに僕をみつめてくる。
5ヶ月家をあけることになるし、ひとりで
大丈夫そうかって。
ひとりは慣れている。
学校から家に帰っても、いつもひとりだったし。
大丈夫なんだ。
はじめて恋をした相手。
僕の恋は、彼にはぜんぜん伝わらない。
まあ現実って感じだよね。
でも辛いなと感じればどんどんそれは増す。
だから大丈夫だと心のなかで唱える。
僕は大丈夫なんだって。
あしたもすてきな日になりますように。
〚sweet memories〛
なつかしい。
そう想ってしまうのがいやだ。
あの頃は、あんな甘々な日々だったはずなのに。
今じゃもうぜんぜん逢えていないし。
僕と彼は仲の良さですこし有名だった。
でもそんなのはもう15年前。
昔のことをずっと引きずっているのは僕ひとり。
どんなに寂しいと悲しいと逢いたいと想って
願っても、彼は僕の元に来てくれないんだね。
あしたもすてきな日になりますように。
〚風と〛
風に吹かれて。
潮風も僕の元に。
前から、みたことあるような自転車がくる。
すぐ僕の前を通り過ぎ。
その自転車を2度見する。
不思議そうにみつめてから、どこからきたか
わからない懐かしさを感じる。
彼と出会ったときもこんな感じだったなと。
あしたもすてきな日になりますように。