〚心と心〛
"俺はお前と心が通じ合わない"
ときみから、別れを告げた。
泣きそうな顔をして、僕をみた。
口喧嘩なはずだったのに。
その頃から、きみは学校へ来てないし。
家に行っても、きみは。
"話したくない、帰れ"
なんて言うし、対面もできてない。
僕は心が通じ合ってるのかも分からない。
でもそれは、彼が教えてくれたから。
"ごめん、僕はきみがすきだから。
諦めれないよ、ごめん"
ともう一度言うよ、きみに僕の想いが
伝わってほしいから。
〚仲間〛
友達なはずなのに。
"〇〇くん!ありがとう!"
苗字呼び。
みんなはそんな気にしないだろう。
でも僕は心友だと想っていた相手にそう言われて
しまうのは少し息が苦しい。
_友達にまだなれていないのかな_
って考えたりしてしまうし。
_嫌われてんのかな_
と考えることもある。
僕ってまだ、あなたと友達になれていないのかな。
〚手を繋いで〛
初めて手を繋いだのは、今年の2月頃。
彼の横顔が美しかったことを一番覚えている。
少しの汗を垂らしながら、僕の手を握りしめて
前へ前へと走る彼の横顔はそこにいる誰よりも
美しかった。
薄茶髪で眼は、黒くて。
とっても美しい。
そう想ったのは、僕だけなのかも知れない。
でもきっと共感してくれる人を僕は探してる。
〚ありがとう、ごめんね〛
そんなの僕に言われても分からないよ。
僕に言われても、分かるわけないよ。
12/〇に同級生の女の子から告られた。
"〇〇くん!わたしと付き合ってください!"
そんな手紙が僕の元へ届いた。
_返事、書かないといけないなんて_
それであきれてしまっているのは、きっと僕だけ
なのかな。
"ありがとう、でもごめんね。
僕にはすきな人がいるんだ、だからごめん。"
すきな人は同級生で同性で、誰よりもかっこいい
やつ。
そう想っているのは、きっと僕だけ。
〚部屋の片隅で〛
僕は星をみた。
きらきらと輝く星だった。
彼のように輝いていた。
たった2週間の遠距離恋愛なのに。
彼が恋しくてしょうがない。
朝起きて、隣をみても、外を眺めても。
どこにも彼の姿なんかない。
朝ご飯のときも夕ご飯のときも。
彼の姿は僕にはみえない。
"はやく帰ってきてね"