「わたしに私に!愛を注いでくれ...あぁ...」
と言って始まったドラマ。このドラマは私のお姉ちゃんが主演をしている。この言葉を発している人は私のお姉ちゃんだ。お姉ちゃんは男を見る目がなく、男運も悪い女性を演じている。見た目はとても美しく、頭の良いという設定だ。とても面白かったけどなんだか何かと似ている気がする。
「おっと、ごめんなさ...!」
「あの、どうかしましたか?」
「あっ!いえいえ。なんでもありません。ぶつかってしまいすみません。」
「いやこちらこそぶつかってしまいすみません。お怪我はありませんか?」
「いえ大丈夫です。ご心配してくださりありがとうございます。では」
と言って帰って行った。あの日見た彼はなにか強い縁を感じた。
また会いましょう
「また会いましょう。」
彼とはその言葉だけを交わして別れた。私達は30分前までは2人で楽しくデートをしていたのに。彼の職業はパイロットだ。そして私は、キャビンアテンダント。彼とは私の職場で出会った。そして私から告白をしてなんとOKを貰った。嬉しすぎてその場で泣いた。彼とは色んな思い出を作った。初デートでは2人とも緊張してカチコチだった。後になってからは笑える話だ。2人でプリクラを撮ったり、カラオケで2人で歌って沢山笑いあった。そんな彼とはもうお別れだ。2人とも時間がなかなか取れずたまにしか会えていなかった。2人ともそれがどんどん寂しくてストレスになっていた。だから二人で話し会った結果別れることになった。だけどやっぱり私は彼とずっと一緒にいたい。なんで別れたんだろう。いやそんなことなんか忘れるんだ。絶対に。その時誰かから話しかけられた。まさかの彼だ。私はびっくりした。
「どうしたの?」
私はそう話しかけた。そしたら急に膝まづいて
「僕と結婚してください。」
「えっ!」と言って私は泣いてしまった。やっぱり私は彼が好きだ。もちろん返事はYESだ!
飛べない翼
私は飛べない。翼があるのに。私はもう子供じゃないのに飛べない。もう23歳の立派な成人なのに。私の周りはみんな飛べてるのになんで私だけ飛べないんだろう。私には才能がないのかな。もしかして私は極普通の人間なのかな。でも私にもちゃんと翼がある。お母さんだって飛べるのに。お父さんはどうなんだろう?私にはお父さんがいない。お母さんが言うには私が小さい頃に出て行ったらしい。いくらお母さんにお父さんのことを聞いても教えてくれない。
今は正月だ。だから私は、実家に帰ってる。ならお母さんに私が飛べないことを相談しよう。私はそう決意した。
「ねぇ。お母さんなんで私だけ飛べないの?」
「さぁ?なんでだろうね」
その時お母さんは斜め下を見た。
「お母さん嘘ついてるでしょ?」
「!なんで!?お母さん嘘ついてないよ?なんでそう思ったの?」
「だってお母さん嘘つく時必ず斜め下向くから」
「…えぇお母さんは嘘をついたわ。ごめんなさい。」
「やっぱりね。それで何で私だけ飛べないの?」
「それは...あなたのお父さんは人間だから。」
「え?どういうこと?」
私は理解出来なかった。
「言ってる通りあなたのお父さんは人間なの。」
「えっじゃあ私は人間と天使のハーフなの?」
「うん。そうよ。ずっと嘘ついてごめんなさい。いつか言わないといけないと分かってたけどずっと言わないままでごめんなさい。」
「ううんいいの。でも天使の血も入ってるなら飛べるはずでしょ?」
「うん。普通はそうよ。だけどあなたは人間…お父さんの血が強いの。だから飛べないの。」
「そうなんだ。教えてくれてありがとう。なんだかすごくスッキリしたわ。」
「そう…良かったわ。」
これからは、私は人間と天使のハーフで人間の血が強い事を隠していかないといけないのかな…それよりもお父さんに会ってみたい!お父さんを探して見ようかな?ふふっなんだかとても楽しみ!
ススキ
ススキは悪霊や災いから守る。魔除けのススキとも言われている。ススキの花言葉は、「活力」「生命力」「精力」「なびく心」「憂い」「心が通じる」「悔いのない青春」「隠退(いんたい)」などたくさんある。