ひそかな想い
「おはよう!」
好きな人が話しかけてくれた!
いつも挨拶なんてしてこないのに。
嬉しすぎて、家で思い出してにやにやしてた。
両想いが無理なのは分かってる。
君には彼女がいるもんね。
片想いでも私はいいよ。
見てるだけで目の保養だし、目合っただけで気分ウハウハだし。
それで十分。
だから、好きでいてもいいですか?
輝き
「輝」私の好きな人の名前に入ってる文字。
なんか、思い出しちゃった。
今日は話せなかったなー。
明日は話せるといいな。
まぁ、君には彼女がいるもんね。
私を見てほしいなんてとてもじゃないけど言えないな。
別に、私から話しかけてないし。
君が話しかけてくるからそれに答えてるだけで。
私が好きになったのは君のせいだよ?
星に願って
貴方との恋が実りますように
そうやって今日も星に願う
やさしくしないで
私に笑いかけないで。
私と話さないで。
私と目を合わせないで。
貴方に彼女がいると分かっているのに、
好きになってしまった。
でも、この想いは止められなくて、
ずっと苦しい。
それなのに貴方は私の気持ちなんて知らずに私に話しかける。
『あれ?お前今日部活は?』
最初は「さん」呼びだったのに。
いつから「お前」とか呼び捨てになったんだろう。
下校中、私の少し前を歩いていた貴方。
友達と話していたのに、
私に気づくとわざわざ話しかけてくる。
なんで?
今まで私に話しかけてくる男子なんていなかった。
貴方が初めてで、どう接していいのかも分からない。
話しかけてくれたのがやっぱり嬉しくて、
でも、苦しくて、
逃げるように早歩きで駅に向かった。
それ以来、まともに話していない。
うん、それでいいんだ。
それで、貴方への気持ちが少しでも薄れるなら。
───ねぇ、これ以上私にやさしくしないで。
バイバイ
あと何回君に「ありがとう」が言えるだろう。
あと何回君に「ありがとう」と言われるだろう。
「ごめんね」も「ありがとう」も「またね」もいつか言えなくなる日が来るのかな。
一緒に笑い合うことすらなくなるのかな。
卒業したら会うことなんてなくなるもんね。
残り何日あるんだろう。
後悔しないように、
残りの日数分だけ全部君に伝えるよ。
ありがとう
ごめんね
またね
バイバイ