6/12/2025, 5:53:15 AM
始まりは君の声。
終わりも君の声。
君の居なくなった日のことをその音とともに思い出す。
肌に張り付く不快感さえ、感じることができなかった日のことを。
肩を濡らした君の君の横顔。
視線に気づいて頬に色をつけながらはにかむように笑った君を。
僕は未だに忘れられない。
貰ってばかりの僕のこと、君は許してしまうだろうか。
何も返せない僕のこと、僕は許せやしないだろう。
君に借りたあの傘も、返せていないや。
僕の心に触れたもの。
僕の心を包んだもの。
君は今も、同じ空を見ているだろうか。
太陽を隠す白い空を。
『雨音に包まれて』☂️🐍