霜月 朔(創作)

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9/4/2025, 7:10:20 AM

secret love
 

私と君の恋は、
誰にも言えない、
秘密の恋。

だって。貴方と私は、
周りから見たら、
恋人同士じゃない。
只の友達なんだから。

偽りの恋を飾るように、
作り物の愛の言葉を紡ぐ。
それはまるで物語のように、
美しい紛い物の宝石。

私は君を抱き締める。
過去の恋から逃れたくて、
今、眼の前にいる君が、
本当の恋人だと、
自分自身に魔法をかける。

君の瞳は、
過去の恋を見たままで。
君の心は、
過去の誰かを愛したままで。
それでも私の腕の中で、
甘く蕩けた声を溢す。

何処にも存在しない。
でも、
今、ここに確かに存在する、
罅割れた心を埋めるだけの、
秘められた恋。

それでも。
君を愛してる。
君の耳元に、そっと、
媚薬のような言葉を囁き、
今夜も永遠の夜に倒れ込む。



9/3/2025, 9:39:16 AM

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9/2/2025, 4:48:02 AM

夏の忘れ物を探しに

9/1/2025, 5:34:13 AM

8月31日、午後5時

8/31/2025, 8:06:38 AM

ふたり



私達はふたり。
罅割れた心を抱えて、
乾ききった世の中で、
ひとりで生きてきた。

だけど、
ひとりで生き続けるには、
人の生は余りに長いから。

夜の闇に紛れて、
君の部屋を尋ねる。
君は私をそっと迎えてくれる。

君は私に微笑みかける。
その笑顔は偽物だって、
分かってる。
だけど、私は、
何も気付かない振りをして、
作り物の微笑みを返す。

蒼く冷たい夜の静けさの中、
重なる、ふたつの影。
重ならない、ふたつの心。

お互い、嘘を吐くのも、
慣れてしまった。
そっと抱き合い、
酷く薄っぺらい、
愛の言葉を交わす。

夜が明ければ、
星が消えていくように、
私達の恋物語も、
終わりを告げる。

私達はふたり。
重なる、ふたりの孤独。
重ならない、ふたりの道。


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