優越感　劣等感

死んでしまえ過去の自分。
気持ちいい自慢だけ残して。
私は貴方を越えられない。

　お久しぶりです。お元気ですか？
梅雨明けだと言うのに最近また雨が多いですね。
貴方の所は晴れていますでしょうか。

貴方に伝えたい事があって、この手紙を書きました。
先日真っ赤なトマトを知人に頂きました。
　岩塩とオリーブオイルの垂らしたトマトを丸齧りしたのですが、思わず嗚咽が漏れてしまうほど、私の口に合いませんでした。
トマトが嫌いだと気づいた瞬間，思わず笑みが溢れてしまいました。
その時、私は貴方のことを思い出しました。
　これまでずっと，本当の自分を知らず，素を出せなかった私に，己を知る事の楽しさ、他者を信じる心を教えてくださった貴方にはとても感謝しています。
貴方が私にくださった沢山の思い出が、今の私を生かしてくれています。
　貴方に出会えて本当に良かったと、心から思う事ができます。ありがとうございました。


　貴方と出会えた事が，人生の宝として私と共に歩み続けています。
　どうか貴方のこの先も、素敵な事で溢れていますように。私のような人々が、貴方の手によって輝かしい未来へ誘われますように。

　まだまだ不安定な天候が続くと思いますが，お身体をお大事に、ご自愛くださいませ。

私からオフにした通知。光らないスマホの画面。
何度も持ち上げては時間を確認するフリをして、私は素知らぬ顔でラインを開いく。
期待と失望の入り混じった複雑な心境が、私の心を速くする。
バイブオンとそこに表示されたのは一件の公式メッセージだった。