4/4/2023, 12:56:09 PM
冬の透明な空気に、生温い土の臭いが混じり始めている。春など来なければいいのに、そうしたらこの異様な焦燥感も置いていかれる恐怖も無下に出来る。
桜が散っていくのが窓から見えた。ひとつ、またひとつ、数え切れないほど。春風が吹いたのだ。枝ひとつ落とせるほど吹けばいい。嵐になればいい。そうしたら早く春も終わる。そう思うと気が楽になる。
それでいい、今はそれだけで。
お題 それでいい
4/3/2023, 12:20:09 PM
叶うのならば、私のために桜が散ればいい。
お題 1つだけ
4/1/2023, 10:17:03 AM
目が覚める。身体を起こす。今日は3月の終わりである。欠伸が出る。日常を過ごす。また今日が終わる。
明かりを消す。布団に潜る。瞼を閉じる。4月の始まりを待つ。
目が覚める。後頭部に硬い物体があるのがわかる。息を吸う。鼻腔を満たすのは湿っぽい土の臭いだった。右手だったものを見る。白色に安心する。6時間だけの嘘に酔いしれた。
お題 エイプリルフール
3/31/2023, 12:11:02 PM
道を歩く度に、雨音を聞く度に、花びらが散る度に、会ったことの無い貴方を思い出す。どうか幸せに。
お題 幸せ
3/29/2023, 11:12:06 AM
それぞれの地獄から少しマシな方へ向かう方法
お題 ハッピーエンド