銀ネコ

Open App
10/14/2024, 12:11:55 PM

血の色


空に飛び立って、風を感じ、
綺麗な青が眼に映る。
この世で最も純白な鳥。
今、羽をバサバサと羽ばたかせた。
ここが世界の中心なのだと、黄の色の花が舞い散る。
誰かに祝福されているように。
慶事。
ああ、私は幸福だ。

ようやく馴染むことができるのだから。
この鮮やかな色達に。

清々しい蒼。
汚れなき皎。
太陽のような黈。

そして、

私の紅。


高く高く


10/13/2024, 4:22:48 PM

一方通行


きっと私の心は壊れてしまったのだろう。
辛いことがありすぎたから。
でも、
逃れる術はない。
ただ、黙って嵐が過ぎ去るのを待つのみ。

わかっている。

でも、

だけれども、

痛くて苦しいのは変わらないし、
自分の心を保つほど私は強くないし、
涙が零れ落ちる。
こんなに息が苦しいのに。

誰も助けてくれない。

「それはアナタが表に出さないからでしょう?」

うるさいな。
あなたは頼れるような人じゃない。
きっと、泣いても、怒っても、叫んで、狂ったとしても。
助けてくれないでしょう?

ここまで考えてしまう私は惨めだ。
子供のような素直な気持ちをすててしまったのだから。
もう、戻れなどしない。


子供のように

9/22/2024, 3:10:07 PM

神様


わたしは神の声が聞こえる。
憩える声。
優しく、穏やかな、心の底から「平和」を望んでいるのだろう。
どうすればよいのか、どちらの道に進めばいいのか
迷った時に
木の葉が掠れるほどの小さな声で。
その時にはゆっくりと息を吸い、全神経を耳に
そうしたら教えてくれるよ。
あなたの神様。


声が聞こえる

9/21/2024, 3:01:08 PM

火曜日


自覚したのは一年前。
あの人が好きなのだと、からかわれて初めて気づいた。
そこからは、彼を眺める日々が続いた。
友達から「__のこと好きなん?w」とか聞かれ、
インスタで相互フォローになり、
ラインを繋げ、
リアル相手から声を掛けられ、
目を合わせ、
その度々に心臓が止まりそうになった。
本当に心臓が足りない。
そんな毎日だった。

今年になって、彼は学校になかなか来なくなった。
もともと自由気ままな人だ。
きっとこれも何かの気まぐれなのだろう。

だから、次の火曜日には顔を見せてね。


秋恋

9/18/2024, 3:26:13 PM

流れ星

都会では人類の光があって
田舎では自然の光がある。

どちらが良いとかはなく、だたただきれいだ。

結局そういうものなのだと、教えてくれる。
あの人は、あの先生は。
すべてを受け入れてくれるような優しい眼をしていた。
なにもしらないようで、何もかも知っている。

教えてくれた。

私に。

「答えは岬の果てに」

考えてみても無駄。
人生も、人間関係も、べんきょうも、仕事も。
無駄なのだと。
マイナスに聞こえるかもしれない。
だが、そう思うほうが心が軽い。
なにごとも、最後は塵に。

そんな宇宙の塵である流れ星。

________
(報告)
「臨時番長」のアカウントから「銀ネコ」というこちらのアカウントに変わりました。
また、読みに来てください!


夜景


Next