血の色
空に飛び立って、風を感じ、
綺麗な青が眼に映る。
この世で最も純白な鳥。
今、羽をバサバサと羽ばたかせた。
ここが世界の中心なのだと、黄の色の花が舞い散る。
誰かに祝福されているように。
慶事。
ああ、私は幸福だ。
ようやく馴染むことができるのだから。
この鮮やかな色達に。
清々しい蒼。
汚れなき皎。
太陽のような黈。
そして、
私の紅。
高く高く
一方通行
きっと私の心は壊れてしまったのだろう。
辛いことがありすぎたから。
でも、
逃れる術はない。
ただ、黙って嵐が過ぎ去るのを待つのみ。
わかっている。
でも、
だけれども、
痛くて苦しいのは変わらないし、
自分の心を保つほど私は強くないし、
涙が零れ落ちる。
こんなに息が苦しいのに。
誰も助けてくれない。
「それはアナタが表に出さないからでしょう?」
うるさいな。
あなたは頼れるような人じゃない。
きっと、泣いても、怒っても、叫んで、狂ったとしても。
助けてくれないでしょう?
ここまで考えてしまう私は惨めだ。
子供のような素直な気持ちをすててしまったのだから。
もう、戻れなどしない。
子供のように
神様
わたしは神の声が聞こえる。
憩える声。
優しく、穏やかな、心の底から「平和」を望んでいるのだろう。
どうすればよいのか、どちらの道に進めばいいのか
迷った時に
木の葉が掠れるほどの小さな声で。
その時にはゆっくりと息を吸い、全神経を耳に
そうしたら教えてくれるよ。
あなたの神様。
声が聞こえる
火曜日
自覚したのは一年前。
あの人が好きなのだと、からかわれて初めて気づいた。
そこからは、彼を眺める日々が続いた。
友達から「__のこと好きなん?w」とか聞かれ、
インスタで相互フォローになり、
ラインを繋げ、
リアル相手から声を掛けられ、
目を合わせ、
その度々に心臓が止まりそうになった。
本当に心臓が足りない。
そんな毎日だった。
今年になって、彼は学校になかなか来なくなった。
もともと自由気ままな人だ。
きっとこれも何かの気まぐれなのだろう。
だから、次の火曜日には顔を見せてね。
秋恋
流れ星
都会では人類の光があって
田舎では自然の光がある。
どちらが良いとかはなく、だたただきれいだ。
結局そういうものなのだと、教えてくれる。
あの人は、あの先生は。
すべてを受け入れてくれるような優しい眼をしていた。
なにもしらないようで、何もかも知っている。
教えてくれた。
私に。
「答えは岬の果てに」
考えてみても無駄。
人生も、人間関係も、べんきょうも、仕事も。
無駄なのだと。
マイナスに聞こえるかもしれない。
だが、そう思うほうが心が軽い。
なにごとも、最後は塵に。
そんな宇宙の塵である流れ星。
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(報告)
「臨時番長」のアカウントから「銀ネコ」というこちらのアカウントに変わりました。
また、読みに来てください!
夜景