モンシロチョウ
見つけるたびに春が回って来たなあと思います。鮮やかで色とりどりの花の上を舞う白色。優雅で、風に飛ばされそうに儚くて。それでも蜜を求めて羽をはためかせる姿は強か。
なんだか貴方みたいね。

毎日くだらない話で笑って、真剣に悩んで、落ち込んで、発散して。一緒にいない時間なんて数えた方が早いほど。
永遠に続くと思っていた。
今思い返せば目が眩むほどに輝かしい、貴方と過ごしたあの日々は
忘れられない、いつまでも。

一年後
貴方は私の隣にいてくれるのでしょうか。私から関係を断つことはないから、もしいなければ貴方が私に飽きちゃったせい。
そうならないよう、今日も貴方を楽しませるべく。連絡を取りますね。

初恋の日
困る。私は貴方さえ居てくれればそれでいいのに。恋なんて言葉じゃ生ぬるい。運命を重ねて生まれた友愛だけを抱えて生きていくことは、この世界ではまだ少し難しいみたい。

明日世界が終わるなら
今から何をしても許される筈。それなら、総てを投げ出して貴方とふたりで遠くに行こうか。
私たちはいつも、どこか遠くに行きたくて。でもそれがどこなのか、わからずにいた。きっと物理的な話ではないのでしょうね。たった一日で見つかるものではないのかもしれないけれど、しがらみから解放された今なら見つけられるかも。もしかしたらそれは終焉を迎えた世界にあったりして。
貴方と一緒に遠くを見つけられたとき、そこからまた新しい世界が始まるのでしょう？たのしみね。