【大好き】

大好きなあなたの未来がどうか、明るく幸せでありますように。

そう願ったのは何度目だろうか。

あなたが挫折し、前へ進めなくなるたびに願いました。

あなたが笑顔で何かを勝ち取れた時も願いました。

どんな時であろうとあなたの幸せを願っていました。

これから先も、ずっと私が大好きなあなたが幸せであるよう、願い続けます。

【叶わぬ夢】

みんなと同じように学校の校庭を走り回り、ボールを投げ合い、笑い合いたい。

でも、できない。僕は体が弱いから。

学校の中からその様子を見ることすらできないんだ。




だってここは、病室の窓側のベッドだから。

あぁ、せめてここが学校の教室だったらよかったのに。

【花の香りと共に】

彼女は出会った時からずっと何かしらの花の香りがする。

初めて会った日はキンモクセイ、二度めにあった時はデイジー。

最近では薔薇の匂いがする。

周りの人に聞いても彼女から花の匂いがしたことがないと言う。

彼女自身も花に触れることも、花のにおいの香水をつけたこともないと言う。







そういえば、キンモクセイの花言葉は一目惚れ…

確か初めて彼女に出会った日おれは彼女に今まで感じたことのない何かを感じたんだ

【心のざわめき】

どうも落ち着かない。ずっと何かを考え続けてしまう。

いつもならすぐに寝られるのに。


次の日にあいつと会う約束をした日は必ず、寝つきが悪い。

一体どうしてしまったのか…

【君を探して】



君を探すために、旅へ出た。

何年経っても見つからない、街に残って君の帰りを待つ人からもまだ帰ってきていないと連絡が来る。

一体君はどこへ行き何をしているのか……









何がともあれ何年掛かってでもいい必ず君を見つけてみせる。