12月の街は華やか。
まるで宝石箱を
ひっくり返したようだ。
その一粒を君にプレゼントしたいと
僕は白い息を吐きながら
待ち合わせの場所へ走った。
「はい。君が欲しがってた。
スノードーム。
まるでこの街並みたいなんだ。」
「中にカップルがいる…
きっと私達だね。
ありがとう。」
スノードームに雪が舞う。
「あっ…初雪だ。」
お題『きらめく街並み』
私の命はもう長くない。
だから…あなた宛てに
秘密の手紙を書いた。
これを読んでいると言う事は
私はもう死んでいるのね。
あなたは私を失って
辛い思いをしてる事でしょう。
だから…手紙を書いたの。
まずは台所で大好きな紅茶を入れて
ゆっくり飲んで
飲んだらカップを片付けて。
戸棚のどこかに
次の手紙があるから
探して…見つけたら明日読んでね。
最後の手紙に辿り着く頃には
あなたはきっと
私がいなくても大丈夫。
お題『秘密の手紙』
「ねぇ冬の足音ってどんな音?」
「そうだね…
雪を踏む音…ザクザクって
感じの音かな。」
ザクザク
「今のが冬の足音?」
「そう…まるで熊の足音みたい…」
「このご時世 それってヤバい!」
お題『冬の足音』
私はウエディングプランナー。
幸せなカップルの結婚式を
コーディネートするのが仕事。
アクシデントに遭遇しても
機転を利かせ乗り切ってきた。
でもまさか元彼の担当をするとは
思いもしなかった。
元彼とご新婦さまの為に
サプライズを用意した。
式場の真ん中に
素敵なリボン付きの大きな箱。
その中に私は入った。
さっき飲んだカプセルの薬が
効いてきた。
もうすぐ私は死ぬだろう。
「あなたを本当に愛してるのは私…」
お題『贈り物の中身』
冬の夜。
白い息を吐きながら…
君と夜空の星を見た。
冬の大三角を使って
沢山の星座を見つけた。
星座を見ながら…
時々君に見惚れてた。
凍てつく寒さに
今度は暖かい飲み物を
持参しようと思ったんだ。
お題『凍てつく星空』