寂しくて。
寂しくて。
こんなにも、寂しくて。
寒い冬の空の下
私を温めてくれる人は
誰も居ない
凍えてしまいそうです。
身を縮めた私の小さな震えに
気付いてくれる人は誰も居ない
寒いよ、寒い。
落ちた涙が凍って
私の心に音を立てて落ちた
放り出された私の熱は
冷えた空気に霧散して行く
題材【寂しくて】より
多分そんな物は
ないのでせうが
偶に思つているのです
心には線が引かれていると
そして聞こえるのです
貴方が心に線を引いた音が
貴方は自身の心の
入口を開け放って
侵入者を見ている
試しているのでせう?
私が何処まで行けるのかを
そして願うのでせう?
今日こそ私が辿り着く事を
なら、貴方の心のあちら側
という物に行ってやろうと
意気込んで足を踏み入れた
私を
貴方はどうして笑っている
否、貴方はどうして嘲笑う
黒色の水彩絵の具で
真っ直ぐな線が引かれた
黒く滲んだ向こう側に
貴方の弧を描いた唇に
反射で輝いている何か
が
流れ落ちるのを、ふと
見た気がした
題材【心の境界線】より
空が青い
澄んだ空を見上げ
彼女は背中を丸めた
透明な空気
冷えた空気を吸い込み
彼女は膝を曲げさせる
彼女を地面へ捉えるもの
そんな物は
捨ててしまいませう
抜け出してしまいせう
あの天空の方がよつぽど
ここより綺麗だろうから
澄んだ青
流れる風に乗って
彼女の羽がはためいた
冷たい透明
天空の煌めきに
彼女の羽が舞い踊る
その羽は透明な青
天空と同じ色
羽と共に彼女は
天空へと向かって
ふわりゆらり
消えていった....。
題材【透明な羽】より
蝋燭が乗った器を
皆持っている
貴方が持っているのは
中くらいの蝋燭
私が持っているのは
短い蝋燭
お互い見せ合いっこして
灯し合いましょう
周りの皆様も
私の灯火を移して下さい
さて皆様
灯火がつきましたでしょうか
ではその蝋燭を持って
暗闇の中を走りましょう
向かい風切って走りましょう
最後に灯して居られるかは
貴方の灯火次第です
炎の強さ、蝋燭の長さ
持ち前の器次第です
さあ皆様走りましょう
途中で灯火が消えたらどうするか
それも貴方の灯火次第です
自分で灯すか
他の人から移してもらうか
もし灯らなかったり
蝋が無くなったりした時は
他の人の灯火にあたりましょう
自分の物程では無くても
足元くらいは照らしてくれます
さて、どうでしょうか
他の人の宛がなくたって
周りに沢山灯火があれば
どんな夜でも明るいでしょう?
皆持ち前の器は違うのですから
何時消えても構いません
途中迷子になっても構いません
私が貴方達に求めているのは
灯して最後まで行く事です
灯してゴールする事です
ゴールする日時指定はありません
さあ、皆様
灯火を囲みましょう
題材【灯火を囲んで】より
思い返す
昔出来た友達
学生の時の修学旅行
友達との思ひ出
沢山の会話
全て楽しい一時でした
でもずつと続く時間は無くて
永遠に思えた時は
流れる流れる1本の糸
すぐにほかの糸と絡まつて
塊になって押し流された
けど、だけど
あゝ、神様
どうかお願いします
濁々と流れる川の中
流れる何本もの絡まつた糸の中
その貴方様の銀の針で
縫ひ止めて下さい
永遠に
私を、この時を
今という壁に縫ひ止めて下さい
この糸だけは、この糸は
他の糸よりも
幾分か光つて見えてゐるから
題材【時をとめて】より