2/7/2024, 2:59:31 PM
【どこにも書けないこと】
どこにも書けないことならば、此処にだって書けないだろう。知れ渡ると何かが破綻する危ういことを。
秘密を抱えている人はなんとなく気持ちがわかるのではないか。
しかし、抱えたまま生きるのは苦しい。
墓場まで持っていこうかな。
2/5/2024, 5:27:14 PM
【溢れる気持ち】
去年、身内が亡くなった。2年ほど病気で入退院を繰り返していた。弱音を吐いた場面を見たことがなく、辛い治療も辞めたいと口に出さない、優しくてとても強い人だった。
私は身内の亡くなるひと月前から物の整理のために毎週出向いていた。こちらの都合で行けない週もあり、3回しか手伝えなかったのは記憶に新しい。
「---ちゃん。ありがとうね。」
「また行くね。」
これが最後の会話だった。
2/3/2024, 6:23:02 PM
【1000年先も】
刀が見つかった。
数十年とそのままだったのだろう、刃には汚れもついていた。打刀ほどの真剣が一口。
研ぎ師のもとへ旅立ち、鞘を新調し、装いを新たに帰ってきたその刀は、私の目にはとても凛々しく映った。
末永く継承されることを願う。
2/2/2024, 12:58:40 PM
【勿忘草】
聞いたことはあるけれど、何も知らない。
花言葉は私を忘れないでだとか、真実の愛らしい。
私には忘れたくない人がいる。理由はいくつかあるが、人間は忘れられた時に二度目の死を迎えるからだ。
この先も忘れないために、一日一日を、噛み締める。
2/1/2024, 4:50:21 PM
【ブランコ】
友人と公園にあったブランコで、二人乗りをして遊んだっけ。
フライパン返し、なんて技で気絶寸前の角度まで大きく漕がれたのは忘れられない。
今でもその友人との交流は、続いている。
穏やかに、座って漕ぐブランコのように。