通りすがりの無能

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8/2/2024, 5:10:29 AM

『明日、もし晴れたら』
ふわりと香る、雨の匂い
可憐に咲く、色とりどりの花たち
明るく響く、君の澄んだ声
あの花屋は僕のお気に入りの場所の一つ。
いつ行っても変わらず居心地の良いところなんだけど、
雨の降った次の日に行くのが特別いいんだ。
たまに行くからっていう良さもあるんだけどね。
そういう楽しみもあるから、雨の日はそれほど憂鬱には感じない。
今日は雨か。明日はどうだろう。
…明日、もし晴れたら
 久しぶりに行ってみようかな。

7/20/2024, 6:22:22 PM

『私だけ』
皆の話についていけなかったとき
皆が楽しんでいるのに楽しめなかったとき
皆が笑っているとき
皆が盛り上がっているとき
皆が自分と違うとき
ふと、自分だけが取り残されているような気がして
自分だけが余っている気がして
何度か不安になって、ちょっぴり悲しくなる

『私の名前』
私と同じ名前、世界にたくさんいるんだろうな。
紛らわしくて分かりづらい。
文字数が少なくてアレンジもできないから、皆同じ呼び方。
何でその名前にしたかって言うとね、最初に見たときに「白い」って印象が強かったからなんだって。
この名前は世界でたくさん使われているけど、あの人に名付けてもらったのは私だけなの。
だからすごく気に入ってるんだ。
「シロ!」
あ、呼ばれたみたい。は〜い、今行くよ!
「ニャァ〜」

7/12/2024, 8:13:47 AM

『1件のLINE』
ピロンッ♪
…LINEか。
私は重い体をできるだけ早く動かしてLINEを開いた。
「おすすめスタンプ―」
公式かいっ!!
たった1件のLINEでここまで一喜一憂するのは、
君のせいなんだろうなぁ

7/7/2024, 2:43:04 PM

『七夕』
織姫と彦星は多分、1年でこの日を一番楽しみにしてるんだろうな
普通は浮気とかしたくなるものなんだろうけど、
ずっとお互いを想いあって
ずっとこの日を待ち続けて
ずっと愛し合ってきた
…いいな
早く来ないかなぁ
私の彦星(笑)
ま、私だったらどうにかして天の川を超えて、彦星を迎えに行っちゃうけどね〜

7/3/2024, 2:40:20 PM

『この道の先に』
進むことはできても、決して戻れない道
止まれるのはほんの一瞬で、必ず一定の速さで進まなければいけない道
この道の先には、皆同じものが待っている
ただ違うのは、その道のり
良い景色、悲しい匂い、嬉しい音、苦しい風…
スタートは全員一緒だけど進む道が同じ人は誰一人いない
一人ぼっちで自分だけの道を歩まなければならない
この道の先には、僕の望む答えがあるのだろうか
この道の先には、僕の求めているものがあるのだろうか
さて、今日もまた、「人生」という長い道を歩き始めよう

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