6/14/2024, 11:04:28 AM
『あいまいな空』
今日は修学旅行最終日。
最初は面倒くさいと思っていたけれど、案外楽しかった。
グループのみんなと他愛のない話をしながら、いつ、誰が何
のために建てたのかよくわからない寺だの神社だのを見な
がら歩いていた。今日は気温が高く、僕は汗びっしょりに
なっていた。時間が過ぎるのは案外早くて、もう帰る時間
だとというのが信じられなかった。そもそもここが別の土
地である実感すらまだ湧いていないのに。それから新幹線
に乗って家に帰って…
見慣れた街並み、馴染みのある景色。帰ってきたんだと改
めて実感する。見上げた先には晴れとも曇りとも言えない
ような微妙な空が広がっていた。帰ってこれて安心したよ
うな、まだ帰りたくなかったような。楽しかったような、
あまりいい思い出では無いような。
この先晴れになるのか雨になるのか、それとも別の天気に
なるのかは、誰にも分からない。
『あじさい』
あじさいは、別名「七変化」というらしい。理由は、花の色がよく変わるからだそうだ。青、紫、ピンクに白。
紫陽花の色が、夏を彩っていく。夏が、僕の心に色を塗っていく。
6/11/2024, 10:41:57 AM
『街』
この街のことを、私は何も知らない。
名前の由来も、歴史も、広さも。
多分この街も、私のことを何も知らない。
どんな性格をしていて、どんな人生を歩んできたのか。
それでも、私はここにいる。
「なんとなく」は、好きの理由になるだろうか