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8/15/2024, 6:03:45 PM

人工的な光をあびて
屋上のフェンスにもたれていた
どこもかしこも、空が狭い。
煙草に火をつけて、パーカーのフードを被った。

自分だけが辛いように見えるように。
孤独に見えるように。

見知らぬ誰かへのアピール。

「だる……。」

今日という日の延長が明日になったのは
いつの頃だったか。

毎日を千切っては捨て、千切って捨て。
そんなことを繰り返したせいで
自分までゴミみたいだな、と思うようになってしまった。

そのくせ、誰かに必要とされていたいし
愛されたいし、見つけてほしい。


空は狭いし、暗い。
星のひとつも見えない。




帰ろう。
生きる場所はここじゃなかった。



コンクリートよりも、砂がいい。
空は広くて、星が見えて。
月が反射した水面を見ながらの一服も
きっと悪くない。




孤独は波音で消すんだ。




8/13/2024, 4:53:32 PM

私の世界には推しがいて
推し事が生きがい。


心の健康を保つ方法はたったひとつ!
推しの笑顔!


液晶画面、
親指、
ハート、

液晶画面、
親指、
ハート、

液晶画面、
親指、
ハート、

液晶画面、
親指、
ハート、

液晶画面、
親指、
ハート、

液晶画面
親指、
ハート、

液晶画面、
親指、
ハート、

液晶画面、
親指、
ハート、


液晶画面、
【ご報告】








推しの笑顔が、心の健康。




ねぇ、それってホント?






7/5/2024, 4:58:50 PM

初めて流れ星を見た時
初めてできた彼氏とずっと一緒にいたいと、
お祈りをした。


若かった。


今、星空の下
独りの家に帰る毎日。

それも、悪くないと思える。



嬉しいこと楽しいこと
悲しいこと辛いこと
夜の闇がそれらを包んで星になり
光となって私に降り注ぐから。

5/10/2024, 12:49:32 PM


サナギから、綺麗な蝶になる。

暗くて、先の見えない長い時間をかけて。
青い空へ
白い羽根を広げてひらひら踊る。




そんな日はもうこない。

可愛がりすぎた幼虫は手の中で殺してしまった。


ごめんね、ごめん。




5/9/2024, 3:41:23 PM

「ずっと、友達だから。」


そう言って、握手して別れた。
それが最後になった。

あれから20年近く経つ。


元気ですか?


冬から春になろとする温度、
月に照らされた夜の駐輪場、

君の体温、大きな手。

忘れられない、いつまでも。

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