【君の奏でる音楽】
ピンクでキラキラでとにかく君みたいに可愛い曲。
声だって少女みたいに若々しい。
君の曲は可愛くない私を可愛くしてくれる。私と同じような人がいるってことも君の曲を通じて知れたし、辛い時だって一番寄り添ってくれたのは君の曲だった。
だから君の性格が悪いせいで、スタッフに対する態度が悪くても、アイドル仲間にヒステリックになったとしても、炎上しても、私達には笑ってくれるから。救ってくれたから。嫌いになれない。嫌いにならない。
大好きって簡単に言えちゃうくらい大好きだよ。
【麦わら帽子】
なるべく遠く。
知らない人ばかりの知らない街に行こう。
何かが変わることを期待して。今日出会う人とはうまくいく気がする。
白い光が眼球を刺し空を睨む、「久しぶり青空。」
【上手くいかなくてもいい】
私はいつも何かしら失敗する。
普通の人が普通にできることが出来なくて苦労しなくて良いところで苦労する。何もできない何もできないっていつも自分を責めていても、どんなに苦しくても、それでも、なんとなく時は過ぎ去って行く。
いつかそんな自分を許せるように、上手くいかなくたっていいって思えるように、これからもなんとなく生きていくんだろう。
【蝶よ花よ】
私は蝶や花を見ても綺麗だとは思えない。いつからかは分からないが何も感じなくなくなってしまった。ライトアップされた桜を見て綺麗だという友人、蝶を綺麗だといい標本にしようという少年の気持ちも私はわからない。
私の推しは花のタトゥーを入れるほどの花好きだ。「私も推しと同じものを好きになりたい」と思い、ネットで検索してみたがやはり心は動かず、同じ感性は持ち合わせていないのか…と少し落ち込んだ。絵を描いている人間として感性は大事にしているのだが、なぜこうも違うのだろうか?自然を愛せないのは私が未熟だからなのだろうか…。
実際、蝶なんて脚がウニョウニョしていて気持ちが悪いし、フラフラとどこに飛んでいきたいのか分からない。それにほとんど蛾と同じだろうとも思っている。アスファルトに咲く花を健気だと言う人にも嫌気が差すし、君が綺麗だと言った花だって踏んづけられたら人間のことを恨むんじゃないだろうか。
こんな事考えていてもしょうがない事ぐらいわかってる。蝶や花の気持ちなんて分かりっこないんだから。蝶や花だって私たちに興味ないんだから。蝶や花だって毎日を生きることに必死なんだから。綺麗とか汚いとか気にしてる場合じゃない。