kiss
健忘録9
その日久しぶりにあなたから
飲みに誘ってくれた
仕事が終わってあなたを迎えに行って
楽しく飲んだ
飲んだ後、いつものように公園の駐車場で
酔いを冷ましながら雑談
その日は確か恋愛観みたいな話をしてて
気持ちも話す距離もなんとなく近かった
だから抱きつきたくなって私が背中に抱きついたら
あなたが「こっち」って抱きしめてくれた
あなたの鼓動を聞きながら幸せな時間だった
でももう夜中の1時をまわってて
その日も仕事だったから私が彼を送った
彼の家の近くで
いつものように手を繋いでバイバイのタイミングで
あなたに引き寄せられて初めてのkiss
予期せぬkissにびっくりして
めちゃくちゃ嬉しかったのを覚えてる
その日から2人の距離が急に近付いた
でもその後は2人で会っても
kissすることはなかった
シラフになればあなたは真面目だから
このまま先に進んでいいのか
あなたなりに色々考えていたんだろうなぁって
今ならわかる
それから2週間くらい経ったあなたの夜勤の日
いつものようにメールで話してた
珍しく話の途中でメールが途切れた
私はまぁ忙しいのかなくらいな感じで
特に気にしないでそのまま眠りについた
朝になって珍しくあなたからのメール
あんまりあなたから朝メールが来ることはないから
なんだろうってみたら
「巡回の後夜勤の人たちと朝まで話してた」
そうなんだって返信したら
「メール途中だったし気になってたんだけど、
話の途中でメールもみれなかったし
自分からのメールで終わってたから
なんかメールがきてるかなって思って見たら
何にも来てなかったから」って返信がきた
忙しいのかと思ってと返信
彼は多分途中でメールが出来なくなって
私が怒ってるかな、
とか色々心配になったみたいだった
私は特に何も思ってなかったから
彼のその言葉に少しびっくりして
ちょっとは気にかけてくれてるんだなって
嬉しかった
朝、いつものように仕事のふりをして会いに行った
あなたはいつものように帰らずに待っててくれた
誰と何を話してたか教えてくれた
本当に気にしてなかったんだけどなぁって思いながら
あなたの気持ちが嬉しかった
夜、あなたからメール
「会議の後飲んでたんだけど、二次会は行かなくていいかなって思って。少しだけど会う?」って
多分夜勤のメールを気にしてるんだろうなぁって思って
ちょっと可愛くなって会いに行った
いつもみたいに公園の駐車場で他愛ない話
私が冗談で「あそこに誰かいない?」って言ったら
あなたがどこっていいながら私に急接近して
私の膝に寝転んだ。嬉しかった。ドキドキした。
あなたの髪をなでながら会話もなく時間が過ぎた
きっと色々葛藤してるんだろうなってわかってた
酔ってなきゃあなたから私に触れることはないから
そろそろ帰らなきゃだよって言った私に
あなたは2度目のkiss、そしてそのまま身体を重ねた
酔いが覚めたら
あなたはきっと後悔するだろうなぁって思いながら
欲に勝てなかっただけってわかってたけど
それでも私はあなたに愛されたかった
その瞬間だけでも私をみて欲しかった
そして帰り道あなたは言った
「しちゃったね」
その言葉でやっぱりって切なくなった
わかってた。だから私も
「しちゃったね」って返した
涙をこらえてた私にはそれ以上の言葉は言えなかった
あなたに抱かれて幸せだった
でも涙が止まらず虚しさが押し寄せた
酔いが冷めてあなたは何を思ってたんだろう
幸せなkissで終わらせていたら
私達の未来は何か違ったのかな
あなたに届けたい
さよならとありがとうを
I LOVE
あなたは最後の恋人で
あなたは私が愛した最後の人
付き合い始めた頃
そんなことをなんとなく思ってた
あれから9年
もう恋はいいかなぁって思う
今は自分の時間が楽しいし
充実してる
やりたいことも沢山ある
あの頃の私は
ただ誰かに支えて欲しかった
ただ愛されたかった
私が私でいるための何かが
恋だったのかもしれない
あなたとの時間は楽しかったし
幸せだった
そして苦しくて辛かった
今でもその傷は癒える事なく
薬を飲まなければ
日常生活が送れない
だからもう恋はしない
色んな意味であなたは
私の最後の人になった
私の命が尽きる時
あなたが最後の人で良かったと
そう思えたなら
きっとあなたと出会えと幸せだったと
旅立てるのかもしれない
こんな夢をみた
あなたが私を見てくれる夢
あなたと沢山デートする夢
あなたが私だけを見てくれる夢
あなたが私を好きになってくれる夢
あなたと手を繋ぐ夢
あなたに抱きつく夢
あなたが抱きしめてくれる夢
あなたとキスする夢
あなたと抱き合う夢
あなたが私を必要としてくれる夢
あなたがずっと一緒にいようって言ってくれる夢
あなたが
私を愛してくれる夢
どれも儚くて
叶わない夢だった
あなたは2人でいるときに
私との未来を夢見る事はあったのかな
もしも
1つだけ願いが叶うなら
ゆらゆら夢の中
あなたの腕に抱かれて
永遠に覚めない夢を見ていたかった
閉ざされた記憶
人生を変えてしまう程の恋をした
その記憶も想い出も
永遠に忘れる事はないけれど
永遠に日の目を見る事もない
閉ざされた記憶の中
わたしの中で静かに眠り続ける