いつだったか憶えているだろうか
いつだって単純で明快できっとまっすぐ前を向いていた
たくさんの出逢いが試練が自分を変えたけど
きっと自分の代わりはいなかっただろう
俯いていた僕よ。見てるかい?
君がその1歩を踏み出してくれたから今の僕はいるよ
たくさんの感謝と未来を
このかいなに抱きしめて
#始まりはいつも
「私のお墓の前で泣かないでください」
結構残酷だと思う。
かの有名な曲のフレーズについ反論したくなる
どういう意味が込められたか。分からないわけじゃない
でも、泣くななんて
思い出を偲ぶことすら許さないというのだろうか
人はいい事ばかりの人生で悪いことばかりおぼえているから
苦しみや悲しみや怒りが心を酷く傷つけてる
でも、その悪いことだって貴方との思い出の一部だ。
涙が流せるということはあなたへの想いがこの世に存在していた証のひとつだ。
忘れてしまいたいほど忘れたくない記憶だから
#忘れたくても忘れられない
何も言わない
けれど、責めている瞳に罪悪感はつく
その瞳は雄弁に君を語る
例えるならナイフ
信じられるのは自分だけ、と疑心暗鬼が刺さる
例えるなら黒
心をひどく素直に映す、虚ろな黒
あぁ、僕は君を裏切った
#鋭い眼差し
放課後は嫌い
人が消えた教室はやりたい放題だよね。
配られないプリントも地味に無くなる文房具、机のラクガキもみんなみんな面倒だな。
本当に困る。精神的にも経済的にもどんどんどんどん削られた。
ある朝、見ちゃったの。7時15分は誰もいない特別な時間
教室の入口でつい隠れちゃった。
私の机の前で必死に手を動かして満足そうな顔をする文学少年
なにかに気づいた君はマジックで机の隅にメッセージ
その後、僕に手紙が届いてた。
少しはあなたの支えになれましたか?
#放課後
今、頬伝うそれは何のためだろう。
胸がズキズキ痛い
息が意識しないといけないほど苦しい
誰でもいい、どうでもいい。
この誰も知らない哀しみを取り除きたい
そうやって流れた「哀」はぽとりと零れて
いつか大輪の華を咲かせるだろう
大丈夫 大丈夫...
痛いも苦しいも未来のためにあるから
#涙の理由