相合傘
ちいさい肩とおおきな肩
ならべてふたりではんぶんこ
ほかほかのふたつのハートは
おてんとさまにこっそり感謝
落下
地上にいたはずなのに
気付けば遥か下の真っ暗な穴倉に
落っこちていた
うーん またか
そう、これは夢
数ヶ月に一回のペースで
必ず僕はここへやってくる
最初は暗闇なのだが
目が慣れてくると少しずつ
周りの様子がわかってくる
今日は、金平糖のような星屑のような
手のひらくらいの大きさの物体が
あちらこちらに転がっているようだ
よく見ると鈍く光っている
どことなく可愛らしく見えたそれを拾ってみた
…思いの外、温かかったので
そっと胸に抱いてみる
すると、可愛らしい星は輝きを増して、
宙に浮かび、地上の方向へ
ゆっくりと飛んでいった
なんだか優しいような愛おしいような気持ちになった僕は、沢山のその子たちを夢中になって空へ放ち始めた。
ふっと我に帰った時、
上空には小さくなった星たちでいっぱいで…
僕の左目からひとすじ 涙が静かに流れた
ここは穴の中ではなくて…
日の沈んだ静寂の時…
夜…
未来
未だ来ていない時を考えること
1年後なんて遥か先のことで
身近な明日を思い描く
それくらいなら私にもできるはず
明日は晴れかな それともまた雨?
今日は病院で疲れるだろうから
明日はへろへろかなぁ
あ、でも庭の草取りもしたい!
夕飯も作りたいな 朝は何食べよう
というか今日の朝ごはんは!?
お腹空いたーーー!
未来
未だ来ぬ時に想いを馳せること
1年前
海底に沈んだ船…
行き先も方位も見失い
いつの間にか沈没していた…
それから一年後の今
また航海に出たいと思える勇気が
少しずつ戻ってきた
風を受けて 行きたい島まで一直線
ヨーソロー
進め 振り返らずに
どこまでも どこまでも 心ゆくままに
あじさい
6月になると嫌でも目に入る
そんなあじさいさん
意外と種類があることを
今年初めて知った
あじさいはあじさい、としか
見ていなかった自分に反省です
今年も梅雨に彩りをありがとう