正直
私のこと、好き?
…ねぇ、正直に言って。
あなたの返事がどちらでも
私はあなたが好きだから…
ちゃんと受け止めるので
返事をください。
降りそそぐ五月雨
いつもより緑が青々しく感じる
花たちも踊っているかのように鮮やかで…
葉の先から雫が落ちる様を
一心に見つめてみる
弾かれて飛んでいくのもあれば
水玉に吸い込まれて
大きな雫となって落ちていくのもいる
なんとも言えないような
不思議な気持ちになってくる
楽しいような可笑しいような
そんなくすぐったさを感じて…
雨が少しだけ好きになった。
- 梅雨 -
無垢
手のひらにそっとのせてみる
ころころと無邪気に転がる君は
きっと無垢そのものなのだろう
生かすも殺すも私次第で
そんなことを知ってか知らぬか
くるくると楽しそうに回っては
こちらを見上げてくる
そんな姿に思わず笑みが溢れそうになるのを
必死に抑えながら 黙って見守る
行き先はわたしの手のひらに
だけど君は私の心を掴んで離さない
それが心地いいのは…きっと……
終わりなき旅
目指すは約束の地
途方もなく果てしない道のりを
ひたすらにひたむきに歩いてきた
ふと、思ったことがあった
もし志半ばでやめたらどうなるのだろう、と
ずっと続けていたことを手放すこと
それは、、、とても怖くて悲しい
生きる意味が無くなる気がするから
存在する理由が無くなってしまう気がするから
勇気を持って踏み出すのではなく、
勇気を持って、手放すときがすぐそこに…
ピリオドを打って、
この長すぎる物語を閉じたいと思う。
「ごめんね」
何度謝っても足りないと思う
あの時の君の悲しみを、私も味わおうと思って…
そうやってここまで来たけど
やっぱり君は君で 私は私で
おんなじ思いをしたところで、代わってはあげられないんだなぁって。無力だなぁって思った。
君は結婚するのかな。
いつかの傷が癒えて、幸せに笑える結婚だといいなぁ。なんて我儘を未だに未練たらしく思ってる。
何よりも貴方の幸せを1番に願ってるから。
幸せになってね。
貴方が笑えてれば、私もきっと笑ってると思う。
想い出をたくさんありがとう。
…さようなら。