高校に入学して友達が出来た。
別に嫌われている訳ではない、でも自分だけ
興味を持たれていない感じがして、これが本当の自分なのか疑ってしまう日々が続いた。
⎯⎯⎯⎯⎯ 中学校の頃は沢山の友達に囲まれて、幸せな日々を送っていたはずだった。
でも突然、友達に裏切られたりもした。
「ずーっと一緒だよ」その言葉は嘘だった。
その時の私はみんなに愛されていると思ってた。愛されていなかったとしても、愛されていると信じていたかった。ずっと、ずっと。
高校ではもう友達に裏切られたくなかった。
裏切られるのが怖かった。
新しい公共の場で、もしも私だけが裏切られてしまったら居場所が無くなる。そう思うと不安と怖さで居ても立ってもいられなくなった。
学校のみんなには愛想笑いをして毎日学校生活を送っていた。中学校の頃は愛想笑いなんてしたことも無かった。いつもお腹が痛くなるほど本気で笑って、涙が出るほど笑って、辛いなんてことも思ったことがなかった。
今の私はやっぱり変だ。こんなの私じゃない。
⎯⎯⎯⎯⎯ 本当の自分、本当の友達って何だろう。
1人でもいいから「1番の友達だよ」そう言ってくれる友達が欲しかった。誰かの1番になりたかった。私が死んだ時に泣いてくれる友達が欲しかった。
死にたいと言うよりみんなの記憶から消えたかった。
1度でもいいから抱きしめてくれる人と出会いたかった。
こんなに望んでも何一つ叶わない。分かってる。でも私はいつか出会えると信じ続けている。
きっとこれから、私と同じ思いの人と出会える。そう思うと少しでも気が楽になって目に涙が浮かぶ。
もしかしたら、私よりも辛い思いをした人とも出会えるかもしれない。もう私は孤独ではない。もう、大丈夫。
そうして私はビルの屋上から飛び降りた。
私が死んだところでみんなの記憶からは消えない。
でも消えたと信じれるように。私は飛んだ。
最後に思ったことは一つだけ。
⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯お母さん、もう私みたいな子供を産まないでよね。バカみたいなことしかしないから。