泣かないで
私は後悔していないのだから
今を最後の時として終われるのだから
そして最後の瞬間を共にできるのが
心から嬉しいのだから
私はこの時を終わりにしたい
この理不尽な世で
いきたいと思えるものがないのだから
大事なものは簡単に指からすり抜けていくのだから
そんな今日を最後に
この世から消えてしまいたいと思えるのは
仕方のないことではないのだろうか
冬の始まりに
温かいホットチョコレートを飲む
マシュマロとチョコレートの甘さが下に広がり
飲み物の暖かさが体に染みる
窓を見てみると
葉の色は寂しい色に移り変わり
生命の終わりを告げる
黄色い絨毯が並木道沿いにできていき
鳥たちさえ目覚めが遅くなる。
空はだんだんと澄み渡り
朝に吐く息が空に登っていく
そんな日たちがゆっくりと静かにやってくる
終わらせないで
このひと時を
あなたの隣にいられるこの瞬間を
あなたの瞳に映って良いられるこの短い時間を
終わらせない…
一瞬のうち描き消えてもう
何も残らないとわかっているの
ずっとなんてありえないことも
永遠なんてないことも
奇跡の如く難しいことだとわかっている
だから、お願いだから、
もう少しだけで良いから
この時を終わらせないで
愛情
愛情、友情、親愛
それはとても似ていて
けれども違うもの
その境界線を、違いを
いまだにわからないけれど
きっと、綺麗なものばかりではないのだろう
失うことに恐怖し、
共にあることを喜びとする。
悲しみ明け暮れ、
明日を紡ぐことに興奮する
そんな感情を、いまだに知らない。
いまだに理解もできないの
微熱
微睡みの中感じるあなたの唇
あなたの体温が心地よく、
もっと、とねだってしまいたくなる
体温はうつり
やがて同じになる
微熱になったのかと錯覚してしまうほどに
あなたの腕の中に包まれているのが心地良い
お願いもうちょっとだけこのままで
お願いもうちょっと共に夢を見ていたいの