8/1/2023, 4:57:40 AM
私は一人だ。
目の前で仲間が死んだことがある。
何回も。
私のように軍隊に所属している者なら、
あることなのかもしれない。
でも、私には厳しい世界だった、
と入隊してからつくづく思った。
夢を持って入ったものの、夢が崩れ落ちた。
自分の生きる価値を見失ったかのような感覚だった。
私はある日素敵な女性と出会った。
私の心を理解してくれる、素晴らしい女性。
名はフローレンス。
二人で幸せな日々を育んだ。
もう一人になることはないのだ、と安心したものだ。
そんなこともあり、結婚前夜、彼女は消えた。
軍隊の結構良い立場にいる
私の給料が高かったことを知り、近づき、
私の貯金を持っていけるだけ持って消えた。
運の悪いことに、
私は全ての貯金を彼女とのこれからに捧げようと、
共同で保管していた。つまり全財産、取られたのだ。
しかし、これは私の甘さ故起きたこと。
後に、フローレンスは見つかったが、
痩せ細った彼女の前で、私は何もできなかった。
その後、フローレンスは逃げ出し、
悪党に連れ去られ行方不明だそうだ。
私は、出会いがあれば別れがあると知った。
だから私は一人で居ることを選んだ。