【ただ君だけ】
私が甘えられるのも
日常にあった何気ないことを話したくなるのも
これどうかな?って聞きたくなるのも
返信を待っちゃうのも
可愛いって思われたいのも
好きって言われたいのも君だけ
でもたくさん言葉をぶつけられるのも
くだらないことで拗ねられるのも
泣いて困らせることができるのも
たくさんわがまま言えるのも
本音でぶつかって喧嘩できるのも君だけ
君は私の中で
恋人でもあり親友でもあり
お兄ちゃんでもあり時には弟で
たまにお母さんみたいで
そしてなによりも大切な人
ただ君だけ
そばにいてくれたら
私はこんな幸せなことはない
いつもそばにいてくれてありがとう
[静かなる森へ……]
子どもの頃よく森へ遊びに行っていた
自分でもなんでかわからないけど
森が好きだった
どこからか流れてる水
たくさんの落ち葉
気の隙間から覗いてる太陽
全部が好きだった
ここいる間は時間を忘れられる
私にとって拠り所だった
秘密基地を作って
お弁当を持って1人で遠足したり
ゲームを持ってきて
切り株の上に座ってゲームをしたり
誰にも邪魔されないそんな空間だった
大人になって森へ行った
懐かしくなったけど
子供の時のような感動は薄れていた
きっと私は心までも大人になってしまった
純粋な気持ちはいつから自然と消えてしまったんだろう
そう思ったら
昔はこんなことでたくさん喜んでたのに
こんなことで楽しかったのに
こんなことで悲しかったのに
いつの間にか
良くも悪くもなんでも当たり前になって
小さな感動も
感謝の気持ちも忘れてしまったんだろう
また忘れかけたらいこう
静かなる森へ……
[木漏れ日]
朝9時…
君はいっつもギリギリまで行く場所が決まらない
出る前に悩んで悩んで
「ここにしよう」
そういうと颯爽と玄関のドアを開ける
多忙な私たちの休みが一緒になった奇跡的な1日…
君の車に乗り込んで高速に乗る
毎回田んぼがあるとこを通ると
「田舎っていいよな〜」
と君がつぶやく
「また同じとこで言ってる!何回目よ!」
って笑いながらも
また聞けたってホッと安心する
目的地について車から降りる
いつものように
「トイレ〜」
と君は走っていく
その待ち時間でさえもとても愛おしい
歩いていたら突然君の後ろ姿を
動画で収めたくなった
木漏れ日が彼の頭を照らす
「ああ、神様この時間が終わりませんように。」
[きらめき]
ある夏の日
君と私は旅行へ行った
前日まで台風がくるという予報が出ていた
天気も大荒れらしい
ずっと前から楽しみにしていたから
てるてる坊主を作ってお願いした
旅行の日
朝は曇っていたけど
昼前には快晴だった
「神様に願いが通じたのかな?」
と私が言うと
「俺の日頃の行いだろ」
と君が笑う
目的地につくと
君が写真を撮っていた
君に太陽が反射してきらめいて見えた
私はそんな君を撮りながら願った
こんな何気ない時間が
ずっとずっと続きますように
反射してきらめいてる君がとても眩しく思えた
[些細なことでも]
君はいつもそっけない
「バイバイ」って言っても目を合わせない
話しかけても
スマホで漫画を真剣に読んでいて
「ん?なんか言った?」
って聞いてくる
LINEをしてもスタンプだけの時もある
きっと私の事もう好きじゃないんだ
私はそう思った
好きって言って欲しい
可愛いって言って欲しい
もっと会いたい
もっとLINEしたい
付き合う前にみたいにもっともっと
ラブラブでいたい
いつしか私はないものねだりになっていた
ある時些細なことで喧嘩をした
そこから2週間口をほぼ聞いてくれなくなった
LINEもしない
挨拶も他人行儀
そして私に見向きもしない
そこで私は気づいた
彼は私のことちゃんと好きでいてくれたんだ
そっけなくても
スタンプだけでもLINEを返してくれる
忙しい中時間を作って会いにきてくれる
「バイバイ」って言って目を合わせてくれなくても
「気をつけて帰れよ」って絶対言ってくれる
ご飯のお金だって
「貧乏人は奢られとけー」
って私に出させない
そして私の好きなジュースを買ってきてくれている
私の悩み事も、
「結局どうなったの?」
って聞いてくれる
君は君なりに私を好きでいてくれていた
ないものばかりを数えて
今ここにあるものは数えることが出来ていなかった
些細なことでもたくさん
私のことを好きな証拠はたくさんあったのに
私は気づくことが出来なかった
それさえもなくなって気づく
ごめんね
好きでいてくれて本当にありがとう