僕は雨が好きだ。
ずっと見てられる。
雨は騒がしく窓を叩く。
でも、その騒がしさは
僕にとってちっとも不快じゃない。
人がうじゃうじゃいる街の
あの騒音に比べたら、雨の騒がしさは
うるさいどころか心地がいい。
雨が降ると
僕の心は澄んだように軽くなる。
雨の日のあのジメジメとした空気が、
雨に濡れた土のあの匂いが、
騒がしいけど静かなあの雨の音が
僕にとって心地が良いんだ。
だから
僕は雨が好きだ。
あの頃の僕へ。
君は今、どうしてそんなに泣いているのかな。
君は今きっと、誰も何も信じられないんだよね。
怖いよね。苦しいよね。助けて欲しいよね。
でも、助けてくれる人なんていないんだよ。
どんなに苦しくても辛くても
それをわかってくれるのは自分だけ。
苦しさや辛さに立ち向かうのも逃げるのも全部
自分自身でしか決められないんだよ。
どう足掻いても結局、決めるのは自分なんだよ。
君は好きなように生きるべきだよ。
今、辛いことや苦しいことがあるなら、
ボロボロになるまで立ち向かうか
自分が満足するまで逃げ続けるか
君が好きに決めて、好きに生きるべきだ。
ただ、死なないで欲しい。
死にたいと思うことは悪くない。
でも、本当に死んじゃだめだよ。
死ぬのが悪いからとか良いからとかじゃない。
僕は君に死んで欲しくないから。
僕の言う 死んで欲しくない。は
君の周りにいる奴らとは全く違うものだからね。
とにかく、死なないでね。
そして、自分自身で決めてね。
立ち向かうのも逃げるのも好きにしろ。
生きたいように生きて。
周りの目なんか気にするな。
皆、自分のことで精一杯で
君のことなんか誰も見やしない。
大丈夫。
僕がついてる。
君は僕に酷いことをする。
殴ったり蹴ったり首を絞めたり。
でも、その後にご褒美をくれる。
優しく撫でてくれて、優しい言葉をかけてくれる。
君は「これが愛なんだ」と言う。
僕は君からの愛なら
痛さも辛さも優しさも全て受け止めようと思った。
だって僕は君がいないと駄目だから。
君がいないと僕は生きていけないから。
君は僕がいないと幸せになれないから。
僕は君が大好きだから。
愛してるから。
だから
痛いのも苦しいのも辛いのも優しいのも
全部全部受け止める。
それで君が幸せなら、
僕は君のために死ぬことだって出来る。
僕からの君への愛は
「貴方に尽くすこと」なんだよ。
全部全部好きだから、大好きだから、
愛してるからできるんだよ。
全部受け止める。
君の痛みも苦しみも辛さも優しさも愛も全て
僕が受け止めて、幸せにしてあげる。
逃げられない愛の呪縛
今日の僕はどうだったかな。
ちゃんと笑えたかな。
ちゃんといい子にできてたかな。
誰の邪魔にもならなかったかな。
明日の僕はどうなんだろう。
今日より良い僕になれるかな。
出来損ないで無能な僕とはさよならできてるかな。
昨日よりも、今日よりも、
明日の僕が
良い僕でありますように。
僕は今、目から水が出てる。
透明な水が。
これを涙というらしい。
涙は嬉しい時や悲しい時にでるらしい。
僕は今嬉しくない。
じゃあ悲しいのだろうか。
分からない。
僕は今、なぜ涙を流してるのだろう。
僕は今、疲れている。
勉強、部活、人間関係、自分自身に。
なんでできないのだろう。
悔しさ、苛立ち、疲れ。
そんなものに、僕は押し潰されている。
心が潰れてぐしゃぐしゃになっている。
頭の中も何が何だか分からなくなっている。
人は分からない時にも涙を出すのだろうか。
僕は今、何も分からない。
僕は何をすべきか、
僕が今どんな感情を持っているか、
僕は結局どうしたいのか。
逃げたい。
全部辞めてしまいたい。
死んで、全部終わらせてしまいたい。
疲れた。ただただ疲れた。
なのに、僕は涙を流すことしか出来ない。
何か行動をする勇気も気力も無い。
僕の負けだ。
人はきっと、何かに負けた時に涙を流すのだろう。
嬉しさも悲しさも楽しさも悔しさも全部、
感情を出さないように耐える。
それに負けた時に気持ちが溢れて
人は涙を流すのだろう。
透明な水を。