僕は自分が嫌いだ。
自分のことで胸を張れるものがない。
皆より優れてる部分がない。
それどころか
僕は皆より劣ってる。
人間関係が上手くいかない。
趣味も勉強も部活も中途半端。
努力することが出来ない。
皆から褒められたりされることも無い。
誰かから必要とされたことも無い。
むしろ、皆にとって僕は邪魔な存在かもしれない。
僕は自分が何なのか分からない。
もし、理想の自分になることができたのなら。
僕はきっと今までの僕のような人達の
逃げ道になるだろう。
僕は誰かの逃げ道や目標、生きがいになりたい。
僕は沢山救われてきた。逃げてきた。
あの人や、あの人。
今まで出会った人で、僕を救ってくれた人。
その人達に救われているのは僕だけじゃない。
沢山の人がきっと、その人を生きがいや目標。
逃げ道にしてると思う。
僕は誰かの逃げ道や目標、生きがいになりたい。
これは
僕の人生の目標であり
夢であり
理想だ。
理想の僕は
僕自身でいること。
あいつは僕を置いてった。
僕はいつもあいつと蹴られて殴られて
暴言も吐かれてた。
あいつはいつも僕の隣で泣いてた。
僕は、痛いのも辛いのも苦しいのも全部、
全部我慢してるのに。
あいつはずっと泣いてた。
泣いてたから、
あいつは僕よりも殴られてた。
僕は殴られたくなんか無かった。
だから泣いたことは無かった。
あの日はいつもよりあいつが殴られてた。
あいつの顔は血と涙でぐしゃぐしゃだった。
そして、その次の日
あいつは死んだ。い
自殺したらしい。
あいつは死んで、いじめについて問題になった。
だから、もう殴られないと思ってた。
でも違った。
あいつが死んだから、その分
僕に矛先が向いたんだ。
僕はあの子に恋をした。
横顔がとても美しくて、透明感があって
綺麗で美人な人だった。
でも、いつもあの子を見ると
僕の胸は、高鳴ると同時に
不安な気持ちで溢れた。
あの子を見ていると
寂しいような悲しいような、
そんなような気持ちになった。
ある日、あの子は突然いなくなってしまった。
どこを探してもあの子はいなかった。
僕はあの子について何も知らなかった。
名前と見た目以外、何も知らなかった。
僕はあの子について調べた。
そしたら、あの子はもう
死んでいた。
真夜中に僕は街へ出た。
いつもは騒がしい街も今は静まり返っていた。
僕は、静かな街の音が好きだ。
自然に溢れたこの街の音が大好きだ。
でも、この音は数時間も経てばなくなってしまう。
自然の音で溢れた街が消え
人から出る音で溢れた騒音の街になる。
今はその騒音なんてものはひとつもなく、
昼間と比べて、まるで別世界のようだ。
僕は真夜中が好きだ。
真夜中に起きていると、まるで
この世界に僕だけが取り残されてしまったようで
僕にとって真夜中はすごく素敵な時間なんだ。
君はよく僕を殴る。
僕は痛くて、いつも
「やめてください」と言う。
でも君は
「これが愛なんだよ」と言う。
僕は聞いた。
「愛があれば、君は何でもできるの?」と。
君は答えた。
「できるよ」と。
僕は聞いた。
「僕を殺すことも?」
君は答えた
「できるよ」
「本当に?」