6,また会いましょう
また会いましょう、そう言って、別れたことって今まで生きてきたなかでないし、そう言って会うこともないんだろうなって思う。
けど、来世でまた会いましょうと言って別れた人が、今世で例えば、親や友人となって会えたなら、それはまた会えましたねってことになるんだよね。
それってなんか素敵だなって思う。
2023.11.13
5,スリル
スリルを味わいたいと誰かが言っていた。
きっとその人は平凡で、何不自由のない幸せな生活を送ってきたのだろう。
それ故の、怖いもの見たさ、とでも言うのだろうか。
けれど、わたしはやめておいた方がいいと思う。
好奇心は時に身を滅ぼすとも言うように、一度、首を突っ込んでしまえば、取り返しのつかないことになることも絶対あるのだ。
それとも、不幸になって家族、または恋人、友人に心配してもらいたいとでも言うのなら、それもやめたほうがいい。
自分を哀れめば、本当にあなたは哀れになってしまう。気高く生きなさい。
とにかく、危険な匂いのする場所に、決して近寄ったり、関わったりしてはいけない。
自分がかわいいのなら、やめておきなさい。
2023.11.12
4,飛べない翼
昔わたしは、飛べない翼を持っていた。
せめてなかったらよかったと何度思ったことだろう。
翼とは、自身をどこまでも高く飛ばせ、どこまでも行ける自由の象徴であると言えるだろう。
けれど、わたしのこの翼は違った。
ただのお飾りであり、そのうえ、その翼は妙に大きく、わたしの細身な背中についていて、なんの利益もわたしに与えることのない、邪魔な存在だった。
わたしは昔、その翼をとろうとしたことがあった。
けれど、とることは物理的に困難だった。
その翼はいわばわたしの個性。もっともわたしの嫌いな部分だったのだ。
だがある日、わたしはその翼を飛べることのできる翼にすることに成功した。なに、別にそういう手術をしたわけではない。
ただ、飼い慣らすことに成功した、とでもいうのだろうか。
わたしは、わたしの嫌いだった個性は、わたしの最も最高の長所となり、味方となることを知ったのだ。
2023.11.11
3,ススキ
ススキって前はよく目にしたんだけど。
最近はあんまり見れないなって思ってたんだけど、でも。
本当はそこにあったけど、見ようとしなかっただけってことに最近気づく。
大人になるにつれて、みれる幅がもしかしたら、子供の時よりずっと狭くなっていくのかもしれないと思った、今日この頃。
大切なことは見落とさないようにしたいな。
ちなみにススキの花言葉は、「活力」、「生命力」、「精力」、「なびく心」、「憂い」、「心が通じる」、「悔いのない青春」とかたくさんあるらしい。
ススキの花、今まで見たことなかったかも。
見てみたいな。
2023.11.10
3,脳裏
わたしの脳裏って結構厄介で。
幸せな記憶より、嫌な記憶の方が、圧倒的に多いんで
すよ。なんでですかね。
やっぱり幸せな記憶より、嫌な記憶の方が、印象に残って、脳が覚えやすいからですかね。
でも、わたしの家族は結構嫌なこと忘れてるんですよね。まあこの場合、嫌すぎて記憶から抹消してしまったのかもしれませんが。
なので、わたしは脳裏に今日も呼びかけるんです。
幸せな記憶で上書きしてねって。
2023.11.09