"今年の抱負を書いてください"
そんなことを言われても
いつもなにを書けばいいのか分からない
毎日ただ、時間の流れに沿って生きてるだけだから
なにも目標なんてなくても生きてこられたから
今さら目標なんて考えないよ
また来年も同じ日常を過ごしていくんだから…
新年をむかえたという実感がない
ただ、いつも通りの日々が通り過ぎていく
どうして、新年だからとみんな騒ぐのだろう
いつもの日々なのに
でも、ニコニコしながら
『明けましておめでとう、今年もよろしくね』
って言う君の姿をみると
そんな気持ちなんて微塵も感じないんだ
不思議だな
また、来年も言ってくれる…?
"良いお年を"
昔からその言葉が嫌いだった
クラス中がその言葉で盛り上がっているのに
わたしはその輪に入れなかったから
でも、今年はわたしもその輪にいる
良いお年を!
その言葉はとても温かいと知れた
1年を振り返る
たくさんのことがあった、
つらいこともたくさんあった
楽しいこともあったな
なんて言いたいけれど
正直言ってなにも変わらない1年だった
いつも通り、つまらない1年
楽しいとこも特にないし、なにも感じないから
つらいと思うこともなかった
明日から新しい1年になるというのに
なにも感じない
ただ、新年という事実だけが
わたしの中に縫いつける
まだ、この命は続くのかと…
"みかんを食べる"
それはわたしにとってはすごく大切なこと
お母さんの怒声が鳴り響く家の中で
わたしの居場所はない
だから、いつも外に出歩いていた
目的地もなく、ぶらぶらと何時間も歩き回る
でも、不思議なんだ
お父さんが久しぶりに帰ってきたときには毎回みかんを買ってきてくれる
それを食べた日にはね、ある男の子と会えるの
いつも歩いるとばったりと出会う
あなたと会う日、わたしは必ずみかんを食べていた
ならば、みかんを毎日でも食べてあなたに会いたい
でもそれが叶わないのは…、身を持って知っていた
毎日出歩くと、お母さんが世間体を気にして
わたしを叩いて、怒声をあげて、物を投げてくるから…
そして次の日に会えた時はあなたに心配かけたなぁ
もしも、わたしとあなたと結ぶ関係がみかんなのならば
わたしは…、一生みかんを離したくはない
バカみたいな話だけれど…、、、