仲間…
そんな人がわたしにいるのだろうか、?
仲間の定義ってなに?
休み時間に話せる人のこと?
一緒に帰る人のこと?
そもそも友達と仲間は違うの?
よくアニメなんかで見る、硬い友情でつながっている人
それを見るたびにいいな、と思う
わたしにも、本当の仲間がほしい、
こんな願いを神様は叶えてくれるのだろうか、?
あなたと手を繋いだ公園は
住宅地になっている
あなたと手を繋いで入ったカフェは
取り壊され、別のお店になっている
あなたと手を繋いで歩いた道は
その原型もないほどに変わってしまった
あなたとの思い出の場所、ほとんどが
もう変わってしまった
あなたがいなくなってから、街が変わっていくたびに
悲しくなった
でも、あなたと思い出はわたしの心の中に
ずっとあるから…、
きっとそれは、あの世に逝っても変わらない思い出
決して、なくなりはしない
あなたと手を繋いで歩いた
あの時間は、あの思い出は、永遠に消えることはないよ
ここはどこだろう、?
白い空間の中で、わたしは宙に浮いていた
さっきまでの出来事が、まるで夢のように感じる
目を閉じると、あなたの顔が鮮明に浮かんだ
今のあなたの顔でさえわかってしまうのは
どうしてだろう?
ねえお願い、そんな顔しないで、?
ごめんね、約束守れなくって
約束も守れない彼女でごめんね、
でも、わたしのために
悲しんでくれてちょっと嬉しいな
こんな人生で良いことなんてひとつもなかった
けれど、あなたに…、
わたしが死んでも、悲しんでくれるあなたに出会った
ことは、どんなことよりも嬉しいことだったよ
ああ、意識がどんどん遠のいてくがわかる
最期に、あなたに伝えたい
『約束、守れなくてごめんね
わたしのために
泣いてくれて、悲しんでくれて、ありがとう
わたしと…、出会ってくれてありがとう』
部屋の片隅で、ぼんやりとさっきまでの出来事を思い出した
あなたが亡くなってから、悲しむ暇もなく慌ただしく時間は過ぎていった
だからか、あなたがいなくなったという感覚がない
あなたの笑顔は明日見れないの?
あなたと歩くことはもうできない?
あなたと他愛もない話をすることもできない?
そんなの、信じられない
信じたくない
いやだ…、いやだ…、
どうして逝っちゃったの…、?
部屋の片隅でわたしは、ただひたすら泣き続けた
まるで、地と天がひっくり返ったような感覚
こんな地獄で生きている意味なんて見いだせなかった
こんな世界で生きるくらいなら、あなたのもとに行ったほうが幸せになれると思った
目に映る景色が逆さまになってる…
ああ、わたしの人生なんてこんなものだよね
そんなことをのんきを思って、
逆さまになってる景色を目に焼け付けた
これがわたしの人生での、最期の光景…
わたしはゆっくりと目を閉じた