わたしがこれまで生きてきた中で
このセーターほど大事にしたものはない
あなたは裁縫なんて多分
できなかったし、無縁の人だったと思う
だって、ボタン付けだってできないって言ってたもの
でも、わたしのために
クリスマスプレゼントとして贈ってくれた
わかるんだぁ
このセーターを見たら…、
あなたがどれほど苦労して作ってくれたのか
あなたがどれほどの想いを込めてくれたのか
どんな高価なアクセサリーよりも
嬉しかった
落ちていく
視界いっぱいに広がる
青い空
なにも感じない
今、わたしはなにを思っている?
親への怒り?世界への絶望?友達への嫌悪?
どれも違うような気がする
これらは
ほんの1秒もないぐらい前の私の気持ち
今は、ただ
この世界から解放される、自由になれる
とても楽な気分…、
最後に
この青い空を見れてよかったかも
落ちていく選択を後悔しそうなほど
綺麗だなぁ
ああ…
自分の体がどんどん落ちていく
美しい空から徐々に離れていく…、、、
夫婦…
私とは無縁の言葉だと思っていた
学生の頃から
本当に、人に
愛し、愛される日はくるのか疑問だった
だって、愛のない親を見てきたから
自分は生涯孤独に生きていくのかもしれない
そう思って過ごしてきた
だけど、今
私の隣にあなたがいる
今日は私たちが"夫婦"になる日
指輪交換の時に向かい合って
彼が私を見て、微笑んでくれる
幸せな気持ちでいっぱいだっだ
愛のない親を見てきたから、プロポーズされたと時も
少しは不安だった
でも、この人となら幸せになれるような気がした
これからも…、ううん
これからは"夫婦"として
共に支え合っていけたら、いいな…、
どうすればいいの?
この真っ暗な世界から
抜け出すためにはどうしたらいい、?
毎日、毎日
辛いことばっかりで
特になにかがあったわけでもないのに
涙が出てくる
自分は誰からも必要とされてないと
実感する日々
どうしようもない
悲しみ
こんな毎日の中から
抜け出せる日はくるの…、?
どうしたら楽になれる?
どうすればいいのっ…、?
宝物
私にとっての宝物は
あなたとの思い出
あなたとの思い出は
増えることはあっても
減ることはない
そう思ってた…、
でも、もう
増えることも、減ることもない
私の宝物…、