2/4/2026, 2:54:36 PM
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窓から差し込む日差しで、ふと、目が覚める。
どうやら眠ってしまっていたようだ。
昨晩読んでいた本のフレーズを思い出す。
「Kissはまるで蜜の味。
それはそれは甘くて、ひとたび口にすればたまらなくまた
次が欲しくなる甘ったるい魔法なのだ」
誰がそんなことを言い出したのだろう。
苦くて煙たい独特の味を思い出す。
「私はこりごりだな。
あんな不味いもの、二度とごめんだね」
誰もいない部屋に吐かれた言葉は、
朝のすっかり冷めきった空気に溶けていったのだった。
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