「ただいま〜」
駆け寄る君が
「おかえり〜」
お出迎えありがとう！
君もお疲れ様。
(ニャルソック)

いつからか夢なんて口に出さなくなった。

大人になったからだって周りは言うけど、
夢を口にするのは恥ずかしい？
実現できないから？

子供の頃抱いていた夢は、心の奥底で燻っている。

口に出さないだけ、言わないだけ。

見せないだけ。

天国はある、なんて言い切ることはできない。
でもあったらいいなとは思ってる。

君がいない日々は寂しくて、毎日話しかけてるの知ってるかな。

ご飯食べてるかな。
元気かな。
寂しくないかな。


何度も君のもとへ行きたいと願ったけど、あの時の約束はちゃんと守ってるよ。えらいでしょ、褒めてくれてもいいんだよ。

いつか、また君と会えるって信じてるから。

来年会おうと言った友達は、去年の夏死んだ。
君の声が消えた地上で、僕は君の影を探し彷徨う。
恋焦がれていた太陽は僕の胸に突き刺さる。


焼けるような眩しさの中で、
君は何を見たのだろうか。


世の中の理を教えてくれた先輩は５日前に死んだっけ。
昨日できた友達ともこれが最後の会話になるだろう。


1週間前に交わした約束、あいつは覚えているかな。


「来年会おう」
 

上手く言葉にできないからさ、花を贈るね。
君が好きだって言った花をたくさん入れて花束を作る。
小さくて、けれど凛とした気品あふれる薄紫色。
俺も好きだよ、この色。
「ふふふ、ありがとうございます」
って君が笑うから。君のくしゃっと笑うその顔が見たくて花を贈る。

一年に一度、二人だけの記念日。