9/25/2023, 1:13:08 PM
真っ白で窓だけがある質素な部屋。
置かれているのは椅子とベッド、点滴だけ。
青白い入院着を纏う僕。
点滴に繋がれてベッドで横たわる日常。
視界は天井か窓の外の景色が映るだけ。
でも一度で良いから部屋の外に出てみたい。
身体に鞭を打ってベッドから起き上がる。
地面に足を置いたのは何時ぶりだろうか。
そんなことを思いながら窓の前に立つ。
震える手で窓を開ける。
久しぶりの外の空気を目一杯吸い込む。
「危ない!!」
その声が聞こえた時、僕の身体は窓からはみ出していた。