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11/14/2023, 3:15:17 PM

秋風。

最近は、秋もずーっと暑いし、寒い。つまり、変化が厳しい季節に吹く風なんてものも、きっと辛さがある。
私はこの時期関係なく、冷たい風が吹き始めた頃に感じる想いがある。それは、あなたへの恋心だ。僕と同じように、風の寒さで背筋がシャンとする様な、心臓をグッとする様な、吐く息にすがる様な思いを感じる人は、少なくないはずだ。
だから、この季節を好む人も多いのだと思う。
だけど、ここ数年で季節が移ろうという感覚がおかしくなっている。気温も、自然の装いも、会話の内容も、イベントも、服装も、何もかもが、さも自分は関係ないですと言わんばかりに佇み、吹き抜ける嵐のように、他方へと荒れてしまっている。
その分、心の気持ちの思いの感情がまとまらず、背中を押すモノも何も無い。
秋風よ。
早く背筋を伸ばして、足を踏み出させておくれ。
待っているから。

10/30/2023, 2:43:05 PM

懐かしく思うこと。

最近、ずーっと昔の記憶を思い返すことがある。
それは、良い思い出でもあり、恥ずかしくもあり、妬ましくもあり、結局懐かしい思い出たちだ。
私は、昔好きだった人を思い出す。それは時々だし、決して今に続くものでは無いのだけど、何だか妙にトキめいてしまう。みぞおちのあたりから喉元に沸き上がるような高揚と、吐き気が重なったような感覚がして、疲れてしまうだけの感情だけど。何だかそれすらも懐かしい。あなたのあの声や笑顔、何気ない話題に、素っ気ない態度全て。悔しいくらいに揺さぶられていた自分が、可愛くもある。
一方、今はどうかと、考えなくもない。一回り上の上司に、少し惚れてしまっている僕。職場が変わり離れてしまう時の、異様な悲しさと切なさと、悔しさ。あの人の記憶に、自分が残ることはあるだろうかと、帰り道泣き喚いたあの日。そんな、ついこの間の事も、既に懐かしいこの頃。
あぁ、何でも、どれでもいいんだな。懐かしいって感覚が、自分の中の隙間を埋めるから。
だから今日も、それを手放せないんだろう。

10/26/2023, 3:09:10 PM

愛言葉。

言葉ってホントに難しいって、何度痛感しただろう。
僕はよく、伝えられない言葉ばかりを募らせて楽しんでいる。だから、少しひねくれてるし、落ち着きがあるって言われる。でも、それはただ言葉に出来るほどの自信と、勇気が、私の中に足りてないからでしかないんだと、心から思う。
今までの後悔ってやつを思い出す度に、いつも溢れるのは君が言った言葉で、あなたの中から出た単語だったから。より深く刺さり、自分の中の後ろめたさと相まって、締め付けて離さない縄の様になっている。
きっと、愛だってそうだ。この短いようで長い様な人生で、何度か感じたささやかなトキメキ。胸を締め付けるとはよく言ったもので、この苦しさを端的かつ鮮明に表しているのだろう。
あぁ、それにしても、よく似ている。
愛言葉。哀言葉。あい言葉。
乾いてしまったこの心に、深く染み込んでいく感覚は、いつも苦しさと言葉が隣に居る。
だから、言葉ってきっとそういうモノなんだろう。これから、そうやって言葉にするんだろう。

10/19/2023, 2:38:07 PM

すれ違い。

一番辛いのは、自分とのすれ違いだと、常々思う。
僕が、どれだけ切望しようとも、努力しようとも、奥歯に力を入れようとも、背伸びしようとも、自分の思う様な、目指す様な人間には到底なれそうにない。それが、周知の事実であっても、自分の中だけの葛藤であっても、人と人がすれ違ってしまう何十倍も解決が難しい。その上、ただならぬ精神力が必要とあれば、それはもう誰も挑む事の出来ないパンドラの箱の様なモノだろう。
だから、私は、なるべく自分を過小に評価し、とっぴな行動を避け、慎ましさを求める。
でも、それは同時に、凄く苦しい事でもある。自分を押し殺すこと程苦しいことも、また、比べられないモノであるから。
だから、あなたも道に迷ってしまう。路地の、角を曲がった、塀を超えた、細い小道の中の隣で。
今日は戦った。自分の望む自分と。
明日は休もうかな。好きな事を、好きなだけ、好きなモノを、少しだけ。
すれ違わない程度の、満足を抱えて。

10/13/2023, 3:25:40 PM

子供のように。

子供のように、なんて言うけど、一体いつから子供じゃなくなったんだろう。
じゃあ、大人かって聞かれると、返答にも困るけど。子供って言い張れるほど、素直でも一直線でもなく、わがままで偏屈でもないと思う。
君はまだ、若いね。えっ、まだ19歳だったの?どちらが嬉しいとか、悔しいとかは無くて、ただただそれが関係あるのねって飽和した気持ちになる。どうでもいい。あなたからの、その、感嘆。
だけど私は、私の中で、必ず子供のような心を忘れちゃダメだと決めている。何かを間違った時に思い直せる素直さも、挫けたことにすら気づかない鈍感さも、抵抗なく踏み出せる一歩も、無駄にすら感じない日々の時間の流れも、ふと寂しくなる事なんか無い無知な自分を途切れさせないように。縋るって言葉が一番正しいのかもしれない。
ボクは今日も一日を過ごす。それは明日よりは手前で、昨日よりは半歩進んだどこかの時間。
子供のように。ただ、ありのままに、歳をとる。

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