「ところで」
「ところで?」
「なにかこう抽象的なお題が多い気がする」
「それで?」
「いや、なんか面倒な感じがあってね。抽象的だから好きに書けるという面もあるけどね」
「なるほどー。自由だけど自由じゃないみたいな」
「そもそも時を繋ぐのは空間だしとか」
「はっ、スーパーストリング!」
お題『時を繋ぐ糸』
「ところで」
「ところで?」
「連想されるのは雪の道で、一番乗りができなかった」
「悲しみ」
「言われる前に言うけど、今回もお題の話だ」
「ふーん」
「まあ雪の話に戻るけど、しかしその誰も歩いていない雪を歩ける特権は一人だけのもの」
「なるほど」
「その特権を享受したいなら降っているうちに行くと良い。寒いけど」
「あれって降ってる時のが気温高いとか無かったっけ?」
「そんなのは無い。放射冷却はまた別の条件だからね」
「ふーん」
「かまくらの中と雪の中は零度以下にならないとかはあるけどね」
「あー、かまくらの中でお鍋とアイス」
お題『落ち葉の道』
「ところで」
「ところで?」
「鍵と錠前とセットだったはずが」
「はずが?」
「どちらも鍵と思われている」
「あー」
「コンセントとプラグの関係に似てるね」
「どちらもコンセント」
「で、君が隠すのはお菓子で」
「アイスは冷凍庫以外にしまえないし」
お題『君が隠した鍵』
「ところで」
「ところで?」
「手放したが何にかどこにかかるのかで違うね」
「また。また」
「まあ、またお題の話なんだけど、何かを手放すということは、その分の時間や空間を手にすると同じだからね」
「なんか対偶?」
「そんなイメージだね。他のことに使えると考えるか失ったと考えるか」
「そこは気持ちの持ちようだねー」
「そう、アイスを食べると太ると考えるか、アイスを食べない不幸せと考えるか」
「食べて運動だなー」
「だね」
「だね」
お題『手放した時間』
「ところで」
「ところで?」
「あかだか、べにだか、くれないだか思ってしまった」
「またお題の話ー?」
「そう、読み方でまあ特に今は変わらないけどね」
「イメージというかニュアンスは違うけどね」
「クリムゾンとか読んだりルビを振ると……?」
「ラノベのタイトルぽい?ゲームとかも」
「そうだねー。読み方でと言うとチビとハゲ、ツライとカラいとかかな」
「なんかどれも辛そう」
お題『紅の記憶』