「ところで」
「ところで?」
「月が綺麗ですね」
「!!」
「という言葉の解釈はかつてからいろいろと言われているね」
「なんだ」
「おや、何か気になることでも?それはともかくほぼ新月の今日にこのお題を持ってくるとは」
「新月だっけ。じゃあ仕方ない」
「そう、お題の作門者はこういったのは疎いかも知れないね」
「確かに。新月の日に月が綺麗はないかー」
「ディスっているわけじゃないんだけどね」
「こういった細部に影響が出るんだねー」
「それは編集や校註の仕事だったりもするからね」
「なるほどー編集は月なのに照らす側なんだねー」
「それか新月の見えない月かもね」
「なんかそれっぽい」
お題『君を照らす月』
「ところで」
「ところで?」
「本が日焼けしそうと思ってしまった。それと涙の跡」
「また唐突な。前半はともかく、後半は珍しく詩的だ」
「珍しくは余計……でも無い気がするな。我ながら」
「でしょ」
「そこまで言われるとなると。まあ」
「それで日焼け注意?」
「そんなつもりはないけど、日焼け注意かな」
「冬場は油断すると危険が危ないからなー」
お題『木漏れ日の跡』
「ところで」
「ところで?」
「なんだろう、行ってきますとただいま」
「おかえり?」
「そうだね。今回のお題はそんな感じだね」
「そうなの?」
「そうなの」
「そうなんだ」
お題『ささやかな約束』
「ところで」
「ところで?」
「なんかお題の選択が気になる、精神的に不安定なんじゃ?」
「そう?」
「寒い時期に辛そうなネタは辛い」
「だね。寒いときに辛いのは良いけど」
「って言葉遊びしすぎかな」
「そだね」
「文脈から分かるようにはなってると思うけどね」
「そうだね」
お題『祈りの果て』
「ところで」
「ところで?」
「あまり悩み事がないので迷路感は無いんだよね」
「なんの迷路?」
「心の迷路、つまり悩み事の迷路だろうけど、まあ迷路としているので出口がある可能性はある。入り口と同じ可能性もあるが」
「出口と入り口が同じだと単純化すると袋小路なんじゃない?」
「まあね。でも入り口から出ちゃいけない訳でもないだろうからね」
「あー、解決してないパターンじゃん」
「まあね」
「でも出られて良かった?」
「解決しないことが分かった。これを知るのは良い収穫だと思うけどね」
「それはそう」
お題『心の迷路』