「ところで」
「ところで?」
「ついに前期試験も実験のもろもろも終わってしまったのだが」
「だが?」
「いや、ついにお休みでそれ自体は喜ばしいのだが」
「だが?」
「つれないな」
「寮だからいつでも会えるんじゃないの?」
「いや、実家へ帰宅命令が出てるからね」
「ふーん。あ、お土産期待してるね」
「つれなすぎる」
「宅配便で送ってくれても良いよー」
「ああああ」
「またね」
お題『またね』
「ところで」
「ところで?」
「人魚姫かな?これだけ暑いと人間を辞めたくなるのはわかるが」
「人魚姫も茹だってしまいそうだしね」
「海も泳げない暑さになりそうだ。日本で一番暑い日だったみたいだしね」
「暑すぎだよー」
「ヒートアイランドは政策的失敗の面もあるけど、温暖化対策と同じで利益構造を作れないので政策化しにくいんだよね」
「そんなん?」
「まあね。逆に太陽光発電の導入なんかは利益構造が作れるので政策化が早く進む。良し悪しは別としてね」
「なるほどー」
「しかし人魚も泡になりたいような暑さだし、風の精霊どころか炎の精霊になりそうだ」
「なにそれ?」
「人魚姫の話で泡になった後の話だけどね」
「炎の精霊になったらもっと暑くなりそうじゃない?」
「そうだね。最高気温も50℃とかね」
「ぎゃー!アイス食べたくなってきた」
「どきっ!」
「ん?」
お題『泡になりたい』
「ところで」
「ところで?」
「今回のお題だが、出題者は旅にでも出ていたのだろうか?」
「んー今回のお題?またメタな話をしてる」
「いや、住んでる場所によるのだろうけど、日本全国どこでも暑いからね」
「おかえり、夏。じゃないから?」
「おかえり、夏。なんて優しい感じじゃないからね。ネットで令和ちゃんが天気制御するの下手くそと言われたりしてるわけだし」
「確かに。あまり歓迎されてない感」
「もしかすると、秋さんが夏さんに言ってる台詞かもしれないけどね」
「なるほどー。まだ無理じゃない?」
「そうだね。ヒートマップを見るとことさら暑いからね今年は」
「もう、お帰り。だよー」
「南半球に?」
「あったは冬かー良いな」
「冬は寒いけどね」
「あ」
お題『ただいま、夏。』
「ところで」
「ところで?」
「この暑さはすごいね。各地で記録更新だそうだ」
「とても耐えられない」
「ヒートマップを見ていると今年はことさら暑いみたいだ」
「そんなの見なくてもわかるよー」
「まあね。この部屋はエアコンがあるだけマシだね。そうそう、厚生労働省の作業基準を見ていたらWGBT30まで屋内の軽作業なら大丈夫みたいな基準だったね」
「それってかなり暑いんじゃ?氷入り飲み物のすぐ溶けちゃう」
「炭酸とスカッとしないしね」
「うんうん」
「まあ、倒れないってだけで、汗だくで仕事にならないと思うけどね」
「ここは実験室付近でいろいろあるので冷房強めだしね」
「停電になるとやばいけどね。ものによっては全部ダメになってしまう」
「こっちはそんなのないから大丈夫ー」
「ああ、停電が予定されていたので溶ける前にアイスを食べておいたよ」
「!」
「とくに困らないんだろう?」
「!!」
「急に無口になって。大丈夫って言ってたのに」
「!!!」
お題『ぬるい炭酸と無口な君』
「ところで」
「ところで?」
「このお題は文学的な感じがするけど、手紙なんて書かないからイメージが湧かないね。夏をイメージさせるけどね。砂浜の手紙の入ったボトルとか」
「またメタい話をしてる」
「いや年賀状なら書く人はいそうだけど、夏のしかも手紙でしょう?マニアックな趣味だね。しかしこのお題というマニアックな文字書き向けではあるね」
「またメタい話をしてる」
「いや、なんかポケベルのようないにしえの物ってイメージが先行してね」
「あー、ネット老人会ネタのやつ」
「まあネット人口の分布から自明とも言える」
「年配の人が多いもんね」
「そもそも人口の半分が50歳以上だからね」
「そうなのかー。年寄りばっかり」
「まあ、それ以上はいけない」
「お口チャック」
お題『波にさらわれた手紙』