「メタな視点でみると」
「あ、始まった」
「いや、今回はちょっと違う」
「どう違うんだか」
「筆者視点でみると、と、出題者の視点や考えを想像するもの、それ以外にも作者の集合、つまり他の作者がこのお題をどうみるか。という視点に分けられる。もちろん他の視点もあるのだが」
「なるほど」
「ぺちゃくちゃ」
「なるほど」
「ちょっと難しかったか。それはそれとして、今回のお題はだな」
「なるほど」
「どうもいわゆる横文字言葉に反応する作者層がいることが観察されるわけだ」
「なるほど」
「『横文字分からん』、『横文字はお題だけしか書かん』、『横文字許せんので書かん』みたいなのがある」
「なるほど」
「ちなみに」
「ちなみに?」
「そう、相手の言葉を鏡返しに反応することをバックトラッキング反応という」
「そう?」
「また先ほどのように特定の言葉や条件に反応するのをレスポンデンド反応とか、オペラント条件付けされていたりとか」
「なるほど」
「こうやって君が寄り添ってくれていることはお題に近いかもしれない」
「なるほど」
「いや、側から見たらいちゃいちゃしているようにしか見えない可能性がある」
「……」
お題『sweet memories 』
「今日は風が強いので出かけるのはやめようと思う」
「昨日は雨で、その前は日差しが強いからだっけ?」
「そんなこと言わない」
「別にいいけど」
「……」
「……」
「いや、そこは何とか言って欲しいところで」
「なんとか」
「いや、そうじゃなくって」
「そう?」
「いや、誘ってくれたりしないの?」
「風と共に去りぬ」
「ラ行五段活用の未然形、古語に出るやつ!」
「ミッチェルでしょ」
「言われてみれば、で帰っちゃうの?」
「風と共に出かけてみる?」
お題『風と』
「関係あるかどうかは別として」
「うん、」
「日本ファルコムぽい」
「わかる」
「わからいでか」
「ピーガー」
「ビビピーガー」
「ピーガー」
「あ、なんだっけ新作だっけリメイクだっけ?」
「ピーガー」
お題『軌跡』
「今回のお題ってどうだろう」
「なんかふわっとしてる」
「でも、どうでも良い人ってお題じゃないのは含みを持たせたいからと思われる」
「あ、またメタな感じになってる」
「恋愛的にはと友人的にはと家族的なのと分かれる感じが良いね」
「なるほど」
「そして、好きでもない、嫌いでもないではなく、なれないという部分に葛藤を表すことができる」
「なるほど」
「強いて言えば、何かのドラマに影響を受けているようなお題。本かも知れないが」
「なるほど」
「ところで、わたしの話は聞いているかね?」
「なるほど」
「ところで……」
「なるほど」
「好きだし、嫌いになれないとか言っちゃったりして」
「なるほど」
「好きだし、嫌いになれないどころか大好きだけど」
「な……るほど」
「……」
「……」
お題『好きになれない、嫌いになれない』
どうも細かいことが気になってしょうがない。
なんで今回のお題には「。」が付いているんだ。「モーニング娘。」みたいじゃないか。
それにチャットだと「。」をつけたらもう終わり。堅苦しいなんて言われる時代だ。
しかもだよ、今は何時だ?雨が降ってるから夜が明けようがないじゃないか。
……。
はっ、寝落ちしていたようだ。
世が明けているが、昨日は何をしていたっけ?
お題『夜が明けた。』