「メタな視点で言うとさー、このお題ってやつは流行り物とか季節のなんかを入れてるわけだよ」
「ふんふん、それで?」
「おそらくだけど、この今回のお題の『ひとひら』っていうのは散る桜の花びらなんだと思う」
「うん、それはわかるような気がするけど」
「そう、その桜の散るのがっていうと、我々は東京に住んでるわけじゃない」
「そうだけど、この話って関係があるの?」
「そこがポイント!だってうちらのあたりだとさー、桜が散るのってどちらかと言うと先週でしょ?」
「言われてみれば。昨日の雨でも桜が散っちゃったけど、先週の方が桜吹雪って感じだった」
「それで、最初のメタな視点の話に戻るわけだ。つまりこのお題を選んだ人は私たちより寒いところか桜の散るのが遅いところに住んでいる」
「はっ!言われてみれば」
「つまり、複数人かつ別々の環境の人を撰者にしていないと思わぬところからいろんな情報が漏れてくるわけだ」
「へぇー」
「逆に言えるのは創作でもそういった環境の情報を与えることで、その人の成り立ちや住まい、生活習慣、いろんなことを表現できることでもある」
「なんか上手くまとめたね」
『ひとひらの創作論』
お題『ひとひら』
スマホで「カシャ」って。いつでも切れ取れる何かの一部。ぐるっと回して全体も。
でも勝手にいろいろとされていて現実のものじゃないとも聞くけどね。
ところで、この「カシャ」って音ってなんだろう。切り取ってるような感じはする音だけど。
お題『風景』
いつもお話する君と僕。
いつのまにかいなくなっていた。
そうか、大人になるといなくなるんだ。
お題『君と僕』
寝てるときに見るものと、ものすごい強く実現したいこと、どちらも同じ言葉を使うけど。
いつだって、どんなときだって、始めなければ始まらない。
お題『夢へ!』
ふとしたときに思い出す家族の顔、家族の声、今とは住むところも違うけど。
春、桜が咲くころになった。空気の匂いも少し甘い。土も湿った匂いがする。歩いていても踏みしめる草も青くさい。
土が柔らかい。秋とは違う土の柔らかさ。それでも夏ほどではない。
花の香りも強くない。強いのは夏の花。春はまだ虫たちが少ないからかな。
そう、この時期になると思い出す。あのときの家族の顔、そして声。
心配させちゃってるかな。
たまに荷物が届く。思い出す。故郷のこと。友人たちのこと。嫌だったことも良かったことも。
嫌なことも良いことも思い出せるなら、もう行っても大丈夫かもしれない。行くのか帰るのかよくわからないけど。
そう、電話でもメールでもメッセージでもチャットでもなく。手紙をしたためて。
もう読んだかな。
そしてこれからふるさとに向かう。
急な話でもきっと受け入れてくれると思って。
お題『元気かな』