【一年を振り返る】
自分の一年を振り返ると普通の一年だった。
何も変わらない普通の毎日。楽しくない人もいるかもしれない。
「でも…暇な毎日を遅れている人は、幸せな毎日を生きている。」自分は、そう思う。
「さて、次の年も普通に過ごせるかな。」
カレンダーを買いに行くためにいつもの道、仲の良い夫婦、元気に遊ぶ子供たち。小さな幸せ。小さた幸せだけど…
「あぁ、なんて幸せなんだ。」

【手ぶくろ】
大親友からもらった手ぶくろ。
とても暖かい手ぶくろ。
安くても、貰うだけで嬉しい。普通そうじゃないかな。
仲良い関係を続けるだけじゃなくいつものお返しも兼ねて…
「自分もお返ししなきゃ。」
何がいいかな？…

【変わらないものはない】
変わらないものはない。
色黒に見える世界。
何も楽しくない。
友達･彼女と言っている奴らも親の金のために仲良くするのが見え見えだった。
「ハァ…バカっぽい」
でも変わるものがあった。
初めて綺麗な色が世界が見えた。見えたんだ。それがお前だったんだ。急に現れたお前は、金にしか興味のない奴らとワイワイやっているよりおまえとふたりで楽しむ方が楽しかった。なのに。
「ねんで…なんで…なんで急に自分から姿を消したんだよ。金が必要ならいくらでも貸したのに…なんで急にそんなに遠くに行くんだよ。」
空をみやげながら持っていた誕生日プレゼントとともに倒れ込んだ。

【寂しさ】
寂しさがやまない。大金持ちになっても不自由ない暮らしができても何か心に穴がぽっかり空いたみたいに何もかも面白くなくなった。
（何故だ…何故こんなにも面白くないのだろうか。）
死んだと友と撮った写真を見る。
「なぁ…お前が死んでからこんなに面白くなくなったのか分かった気がする。今までの普通の生活がとっても幸せだった事にきずいたよ。今まで本当にありがとう。今度、墓参りに行くよ。」
前向きに生きてみようかな。天国にいる友に笑われないように…

【冬は一緒に】
「冬は一緒に雪を見に行こう」「はっ？今どういう状況か分かるか？」「マレーシアもいいけど日本の北海道っていう県？もいいかも」「はぁ完全にイカれた。終わるかもわかんないこの戦争の真っ只中で…」友人の琥珀色の目が輝きながら言った「正常だし本気だよ。もし俺が死んだら北海道に墓を建ててくれないか。景色がいい場所に。」「縁起がないこと言わないでくれ。」「アハハ、そうだな」「ほら行くぞ。」
― 北海道―
「まさか本当になるとわな。北海道の雪綺麗だよ。なぁ見てるか。本当は、二人で見たかったな。」