雲がゆっくり流れる。
それと同時に時間も。
鳥の声がどこからか聞こえる。
よーく耳をすますと‥
気付いたら寝てしまっていた。
時間を確認する物も持っていない。
太陽の位置はあまり変わっていないように感じる。
まだこのまま居たいけれど何処かに行かないといけない。
その何処かは分からないけどきっとここより悪い場所に。
ありがとう。
いつも思ってる人達。
たまに、そんな人達がいない人生を考える。
贅沢な悩みだ。
いてくれて良かった。
そう思えるように頑張りたいと思う。
何を頑張ったら良いかは分からない。
ただ、何かを頑張りたいとおもう
私は上京を明日に控えて引っ越しの準備をしている。
日常がやっと変わる。
もう海を眺めて過ごす事もない。
きっと私には素敵な都会暮らしが待っている。
私の故郷とお別れだ。
私の故郷での暮らしはのんびりしてた。
日常を色にするなら海の色だった。
上京したらカラフルな日常になる。
でも、海の色が私は大好きだった。
( 大好きな色が入ってない絵の具。 )
なんだか大事な物を見逃してる気がする。
( きっと臨んだ物が手に入って少し怖くなってるだけ。 )
そう言い聞かせながら何もない部屋を見渡した。
風になりたい。
風なったこの世界はきっと楽園だ。
全てを通り抜けてしまえば良い。
ただ、風には色がない。
きっと悲しい風も気付いてもらえない。
苦しい風も。
それでも風になりたい。
いや、だから風になりたいのかも。
一瞬で人生が変わる。
その刹那‥
なんて事は無い。
どうなるか分からないなんていうが今日一日は分かる。
朝起きて眠るまで。
( あーあ、つまんない。)
僕の友達の口癖だ。
無視したいが聞かないといけない。
( なにが? )
( 人生。)
君の人生よりつまんないよ僕の人生。
( きっと良いことあるよ。 )
また、思ってないことを言う。