九龍

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9/9/2024, 1:36:41 PM

あまりにも特別なものだった

塵芥の中から
あなたがすくいあげたその一粒は
私にとってたった一つの星となった

間違えて落としてしまっても
天上の星の一つになったとしても
私は必ず見つけられる

あなたの手に触れた
あなたが笑顔で差し出した
あなたが私に与えてくれたものは

私のたった一つの道標
世界に一つだけの道標

 ̄[世界に一つだけ]

9/7/2024, 2:42:34 PM

あと何曲踊ったら
あと何人踊ったら
あなたは私の手を取ってくれるのか

笑みを浮かべるその横顔は
狂おしいほど美しい
柔らかく伸びるその指に
触れる日を今も待ち望む

あなたが私の手を取ることはことはありえない
それは同じ向きの手袋のようなもの
それは噛み合わない歯車のようなもの


だけど

貴女を想うこの心だけが
今も確かに拍動している


跳ねるように踊るように



 ̄[踊るように]

9/6/2024, 11:28:28 AM

時間には限りがあった。

限りがあることを知っていた。
君の時間と私の時間が違うことも知っていた。
何度後悔しても、
戻ってこないことも知っていた。

それでも
君と過ごした時間を思い出すこの時間は、
決して無駄じゃないと思った。
また出会い、そして別れが来る。

次に別れの時が来るまで、
私はこの後悔を覚えていられるだろうか。

 ̄[時を告げる]