放課後の教室、机に頬ずえをついて窓の外を眺める
好きな人の横顔を遠目越しに見つめてみる
風に揺られたカーテンがベールのようで綺麗だと思った

夏の気配がそっと忍び寄る

梅雨明けの空は晴れ渡り

入道雲がそびえ、青空広がるその先に

新しい季節の息吹を感じる

見慣れた空に別れを告げて
地図を広げ足を踏み出す

風の声に耳を澄ませば
新しい歌が聞こえてくる
見たことのない花の色
触れたことのない大地の温もり

迷い、悩み、立ち止まっても
空を見上げりゃ道は拓ける
扉を開けて1歩踏み出せば

喜び、悲しみ、出会いと別れ
すべてが宝物、心に刻んで
さあ、飛び出そう！まだ見ぬ世界へ！

人が人を忘れる順番は、最初に声を、次に顔を、

最後に思い出を忘れるらしい

どんな声だっけ

最後に話した言葉はなんだったっけ

思い出は沢山あるはずなのに思い出せない

いつも君は夢の中に出てきて何かを言っては微笑んで

すぐに遠くへ行ってしまう

「待って！」

そう言って手を伸ばすけれど瞬きをする度に

届かない所まで遠ざかってしまう

一緒に過ごした思い出も顔もぼんやりで

鮮明には思い出せないけれど

今日もまた逢えると信じて静かに目を閉じる

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私が好きな言葉↓
千と千尋の神隠しの銭婆の台詞より
「一度あったことは忘れないものさ。思い出せないだけで…」

もしも君が笑ったら、
その笑顔は何人もの人を幸せにするだろう

もしも君ともう一度来世で出会えたら、
今度は必ず君を幸せにする