『ないものねだり』(妹)
姉にあって私に無い才能、姉は人に好かれやすくて人と仲良くなるのが早い。
逆に私は人と壁が出来てしまって人と仲良くするのが苦手だ。
姉は手先がとても器用でお菓子作りや裁縫が得意だ
私は不器用でお菓子作りも裁縫も女の子らしい事は出来なかった。
姉のような才能が欲しい。
姉のような人間になりたい。
私は姉を尊敬していた、私は姉が好きだった。
でも裏腹に私は姉の事が嫌いで憎かった。
そんな私に姉はこう言った
『才能なんかじゃない、努力すれば、誰でも私みたいに慣れるよ。』
こいつは何を言っているんだろう、そう思った。
才能じゃなかったらなんなんだ、私だって努力をしてきた でも姉のようには慣れなかった。
これは才能だ、努力なんかしても意味が無い。
私には無いものを持っている姉が羨ましい
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『ないものねだり』(姉)
妹にあって私に無いもの、妹はとても頭がいい。
子供の頃からどれだけ勉強しても普通または普通以下の点数しか取れない私とは違う
しかしそれは、妹の努力の賜物なのだろう。
そこだけでは無い、妹の周りには親友と言える友達がちゃんと居る。
私にはそんな友達が居ない、皆私に好かれようとして思ってない事を言ったり、平気で嘘ついたり。
人に囲まれるのは嫌になる。
お菓子作りも裁縫もそんな周りの期待に応えるように初めてしまった、本当はお菓子作りと裁縫なんて1ミリたりとも興味が無かったのに。
それに私だって簡単に出来た訳では無い、ちゃんと努力をしてきた、なのに周りは「才能あるよ。」とか「さすが才能ある人は違うね」とか適当な事を言う。
私は才能という言葉が嫌いだ、私の努力を見てくれない周りなんて嫌いだ。
もしかしたら、妹のように頭が良かったら今のような現実になっていなかったのかもしれない。
もっと上手く立ち回れたのかもしれない。
そう思うと妹が羨ましい、頭が良くて、努力を認めてくれる人や親友が居て。
ある日妹が、何故姉はそんなに器用で人に好かれるのかと聞かれた。
私は思った事を妹に話した。
『才能なんかじゃない、努力すれば、誰でも私みたいに慣れるよ』
そう私が言った後、妹の顔が少し引きつったような気もするが気のせいだろう。
努力家の妹なら簡単に私のようになれるから。
でも少し、ほんの少し妹が羨ましい。
自分には無いものを持っているから.......
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感想
分かりづらい所もあったり誤字脱字もあるかもしれませんが気にせずお読みいただけたら嬉しいです。
※ この物語はフィクションです。(?)
ですがこう言ったすれ違いはあるかもしれませんね。
人に嫉妬する、羨む事は皆さんあると思います。
それでも登場人物達のようには、私はなりたくないと思います。
初投稿ですがこれからもよろしくお願いします。