幸せ
しあわせ
シアワセ。
幸せになる権利がある、だとか
幸せにする、幸せになろうだとか
心を満たす行為=幸せ
何気なく見てた花が咲いたり
食事がおいしかったり
いい香りのするアロマをみつけたり
そんなので、よかったはず。
人と関わってしまうと、そうもいかなくて
ふとした時に自分は本当に何も無い。
何がしたいかと問うても【わからない】
なにかになれたら違ったのだろうかと考える。
でもきっとそのときもまた
これでいいのだろうか、と認められないのだろうな。
刷り込みのように
幸せにならなくてはと思い込まされているんだ。
直しようが、無い。
幸せについて、いくら考えても答えは出ない。
『寂しさ』
ふとした時に「寂しさ」を感じる頻度が高くなっていく。
それは、歳を重ね、経験という名の思い出が増えていくから。
あの日、あの時
こんな風な天気だったなとか、ほんの些細なことがきっかけで温かい思い出が蘇るのだ。
いつの間にか交流が無くなった友達、仕事仲間、別れた恋人。
いま、何してるんだろ。
そうやって相手も思ってくれているのだろうかと考えてしまう。
一時期よく話していたネッ友も、今では絡みもしない。
どう絡めば良いのか分からなくなった。
仲良くなったきっかけすらも忘れてしまうのに、また仲良く話したいとか、都合が良すぎるよね。
今更とか、
いっそ何もかも忘れてしまいたい程の後悔。
過去の仲良かった人をたまに気にかけて、
今どうしてるか気になるのって私だけ?
そして、行動できずに、「寂しさ」だけを感じて時が癒やすのを待つ。
考えすぎてしまうから私は今を生きる。
今関わっている人たちを大切にしたい。
けれど心は求めてしまうな。
誰一人、同じ性格の人はいないから。
心と心ね…
話し相手の心がみえたらいいのにと思ったり
見えないけれど分かる感覚ってあるよね。
自分を好いてる、嫌ってると判断して1人で苦しくなってる。
好かれたら『そのうち嫌われる』恐怖
嫌われたら『あなたがそうしたいなら無関心に』といいながら心の奥で元に戻れたら、はじめに戻れたらといつまでもグジグジしてしまう。
仕事終わりに家につくともうずっと今日のあの発言は…だの、あのときの相手の態度がひっかかる…だの永遠に思い出しては心臓の奥がキュッとする。
記憶なんて曖昧なくせに、そういうのだけ忘れられないんだよな。
ほんとに生きるの向いてないなって
そう思ったらさ、
いわゆる、終活をしようってなるわけ。
そうして身辺整理をすると、心が安定するのか
『もうすこしがんばろう』と足掻いてしまう。
もうね、記憶もおぼろで会話も上手くできないの。
話してることを途中で忘れてしまうの。
だからそんなとき、感情をつなぐ道具があればいいのにと思うんだ。
どうして人はつながりを求めてしまうの。
要らないのに、そんな感情。
同じテーマでも、みんなの心と心はあたたかいね。
そこでまた私は憂鬱になる。
届かない。
眠れないほど。
眠れないほどのこと?
そうあなたは言うけれど、おかしいのかな。
私にとっては眠れないほどのことでも、あなたは違う。
逆に、あなたの眠れないほどの一大事は、私にとってはどうなのかな。
人それぞれ違うのに、どうして。
共感を求めているわけではないけれど、
きっと無意識に『あなたはそう思うんだね』と受け止めてほしいんだろう。
あなたはさも、それが全世界の意見かのように否定する。
あなたのその自分の常識=世界の常識である自身の強さはどこから来てるの?
私が思う、『みんながみんな同じ意見持つわけ無い』というのもただの決めつけなんだろう。
『夢と現実』
目が覚めたから、ここは現実。
悪夢をみていた。
逃げたい逃げたいと足掻いて目覚めた世界。
信じて疑わなかった。
ここが現実の世界だと。
─いつもの朝の風景。
どうやら深夜に目が覚めたらしい。
もう少し眠ろう。
ガチャリ
扉が開く音が聞こえた。
鍵を閉め忘れた?
いや、でも、必ずチェーンもしてたはず。
大丈夫大丈夫。
私は再び布団に潜る。
すると、丸めた身体の上が何か、重い。
覆いかぶさる感覚。
これは、金縛り!
だってこんな時間に誰が部屋に入るの?
頭の中は大忙し。
夢なら早く覚めて…!
絶対夢だと信じ、目を瞑っても一向に景色が変わらない。
圧迫され続けてなんだか息も苦しい。
意識が遠のいた。
──
目が覚めると、また、ベッドの上だ。
すぐさま部屋の鍵を見に行く。
うちは1Kの小さな部屋だ。
部屋数も少なく、同じ階に2部屋のみ。
分かりやすいので部屋を間違えることもない。
うん、しっかりチェーンもかかってる。
寝よう。
『無駄だよ』
その声とともにまた、今度は確かに人。
首に手をかけられていた。
知らない男のひと。
さっきも夢ならきっとこれも夢なんだ。
早く夢から覚めて。
苦しさがどうしてこんなにリアルなの。
──
目が覚めた私は、スマホ、目覚まし時計を見比べる。
ここは狂った世界。
死ぬまで目が覚めないどころか、死んでループしている。
どうしたらこの悪夢から逃げられるか?
夢の中で夢を見続けているらしい。
あと少しであの男が現れる。
部屋の窓を開ける。
自分で死んだらどうなるのだろう。
─もし、これが今度こそ現実世界だったら?
永遠に抜け出せない